
正直に言おう。
僕は花の写真を撮る時、
いつも、そこに女性を見ているの。
美しいね。
可愛いね。
粋だな。
そして出来上がった写真は、
好みの女性のポートレートになっているの。
だから後から見て楽しいの。
プロマイドを見てるのと同じだね。

御苑のマンションにいた頃は、
サンモール劇場だったかな。
その近くだったので、出し物のポスターをよく見ていたの。
ある時、アイドルの好きなクライアントの担当者がきたので、
「君の好きな女優、今そこの劇場に来てるよ」
そう言って、見てくればと、促したところ
「僕は実物には興味がないんです、ポスターだからいいんです」
詳しく聞くと、
実物を見ると欠点も見えるからということだった。
なんとなくわかるような気がする。
花を見て美しいと思うのは一瞬のことだもんね。
そうなのだ。
花の写真を撮る時だって、
自分の好みの瞬間をとっているんだものね。
そんな理屈を考えているのもまた楽しい。
スマホカメラって本当に楽しい。