今日は、久保雅督です。
「写真はコツでうまくなる」
にお越しいただきありがとうございます。
今日のお話しは、
三脚を使うシーン
(どういうところで使うのか)
についての説明です。
三脚はどういう時に、どういうところで使うのか
それでは始めます。
公園などを散歩していると、
カメラを首に下げ、リュックを背負い、
ガッチリとした三脚をもった高齢者の姿をよくみかけます。
i三脚は、どのような時に使うのでしょうか。
コンパクトデジタルカメラを基本に、
三脚を使うシーンを考えてみました。
カメラの背面についている
液晶画面を見て撮影する時、
三脚を利用して絵づくりをすれば、
写真は、モニター画面で見えている通りに写るので、
楽に撮影ができます。
デジタルカメラって、本当に便利がいいですね。
だから今は、
理屈など知らなくても慣れさえすれば
感性(感覚)だけで撮ることができるから、
空前の写真ブームになっているのです。
ただ、
カメラの背面についている
液晶モニターは、昼間、明るいところだと、
周りの明るさに負けて見えづらい。
なので、そういう時は、
三脚にカメラを据え、頭から上着を被り、
光を遮断します。
周りが暗い方が、
画面がよく見えて撮影がし易くなります。
そのための道具として、
片面が黒で片面が赤の「被り」という布制のものを
カメラ屋さんで売っています。が、
お金をかけなくても、
光が遮断できればなんでもいいので、
工夫してください。
また、液晶画面を見ながらの手持ち撮影だと、
画面がユラユラ動くので、
構図(絵作り)が、難しいのですが、
三脚を利用すれば、カメラが固定されるので、
撮影が楽になります。
三脚を使って撮影が楽になる5つのシーン
1. 鳥の撮影
長いレンズで撮影する時(200ミリ以上の望遠レンズ)を使って、
例えば鳥などを撮る場合、
鳥を見てカメラを構えると、
鳥をファインダーの中に捉えるまでに時間がかかって、
シャッターチャンスを逃がしてしまいます。
しかし、
あそこに鳥が来ると予測して、
三脚にカメラを据えて準備しておけば、
ここーーというタイミングでシャッターがきれます。
2. 風景の中を行く電車
三脚を使って、あらかじめ、
風景を捉えておいて、
狙ったところに電車がきたらシャッターをきる
というのも三脚があればこそできる撮影です。
3. 川の流れ
三脚を使ってスローシャッター
(カシャンではなくて、カッシャン
というくらいゆっくりしたシャッタースピード)
で撮れば、
キッチリと写った風景の中で、
川の水だけが流れていて、
情緒ある写真が撮れます。
滝の水の流れもしかりです。
三脚があればこそ、
水の流れに変化がつけられて、
表現が豊かになります。
4. 夕暮れ
辺りが薄暗くなって、
旅情のムードをそそる風景が現れた時など、
三脚があれば、1秒、2秒、4秒という長時間露光
(長い時間シャッターを開けて撮る)ができるので、
表現の幅が広がります。
余談ですが、
瀬戸内海の風景で有名な写真家の先生は、
旅館の廊下に三脚を立て、
カメラをセットして、
バブル撮影(MモードでBに合わせると、
シャッターを押している間中露光している)で、
海を行き交う船の光の軌跡
を写し出して、素晴らしい写真を残しています。
5. 花火や星空
花火や星空も同じ方法で撮ります。
三脚を使い、
B(バブル)を使い、
シャッターは開けっ放しにしておいて、
シャッターの代わりにハンカチを手に巻いて、
レンズの前を塞ぎます。
そうしておいて、
花火が上がったら、ハンカチの手を外して撮影し、
またハンカチの手でレンズの前を塞ぎ、
花火が上がったら、手をはなしというのを何回か繰り返すと、
一つの画面の中に、
いくつもの花火の花が重なって、
キレイでダイナミックな写真がつくれます。
私は、沙漠でパオ(遊牧民の移動式住居)
とオリオン座の写真を撮った時、
バルブで数秒間シャッターを開けておいて、
その間に懐中電灯でパオに光を当て撮影しました。
三脚がなければできなかった撮影です。
今回のまとめ
このように、三脚は、
とっても便利な道具なのですが、
撮影で疲れた時などは、
三脚を持つのがホトホトいやになります。
が、それでも、
三脚は極めて優れもの撮影機材
ということを頭の中に入れておいてください。
今日のお話し、いかがでしたか。
最後にもう一度、ポイントをまとめておきます。
- コンデジ液晶モニターを利用した撮影は、三脚を使うと楽になる。
- 三脚を使うと絵作りが楽になる。
- 三脚があれば、表現の幅が広がる
- 三脚があると、スローシャッターや長時間露光ができる
- 花火の撮影(多重露光)には三脚は不可欠
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。