基礎知識 撮影テクニック

星空の写真に挑戦、美しい星空の写真が簡単に撮れます

投稿日:2019年3月12日 更新日:

 

今日は久保雅督です

「写真はコツでうまくなる」にお越しいただきありがとうございます。

今日は、星座の撮影についての説明です。

それでは始めます。

カメラにちょっと慣れてくると、

月とか星とか、神秘的な写真が撮りたくなってくるようです。

夜の空って、神秘的で魅力ですよね。

カメラがあれば、誰だって撮りたくなります。

時々やる写真教室でも

「星の写真はどうやって撮るのですか」

「月の写真はどうやって撮るのですか」

「私は三日月の写真が撮りたいんですけれど」

 

そんな質問をよくされます。

 

ということで、

今回は星空の写真

初心者でも美しく撮るための方法について
説明いたします!

星空の写真を初心者でも美しく撮る方法

それではさっそく説明していきます!

 

星や月の写真は難しそうに見えて、実は簡単なんです。

もし、その質問をしたのがカメラマン仲間だったり、カメラに慣れた人だったら、

「2、4、8かな いや4、8、16」

「32まで行ったら星が動くかも知れないなあ」

これで通用するのです。

でも、知らない人にはまるで暗号。

何を言っているのかチンプンカンプンですよね。

 

この暗号みたいな言葉を解釈すると、

「2、4、8」というのは、

「2秒、4秒、8秒」

ということなのです。

なぜ倍の数字になっているかというと、絞りとかシャッタースピードは、そういう風に設計されているからと、覚えてください。

本当は、ちゃんとした数式による説明があるようなのですが、私には、それは分かりません。

しかし「なぜそうなの」ということを知らなくても困ったこともありません。

 

シャッターを一定時間あけて撮影をすることを長時間露光といいます。

「2秒、4秒、8秒」

これは、2秒間、シャッターを開けて露光する(撮影をする)ということです。

4秒は4秒間、シャッターを開けて露光するということです。

2秒、4秒、8秒…

その間シャッターを開けて撮影をすることを長時間露光といいます。

長時間露光は、Mモード(マニュアル)で行います。

シャッターを押して、離すまで撮影しているB(バブル)という機能を使って撮影します。

これは、シャッタースピードの設定で出てきます。

ところで、なぜ、

「2、4、8」

と三段階の数字を言っているのかというと、

それは、何秒の写真が良いのか(当たり、正解なのか)分からないからです。

で、「これ位で撮っていればうまくいくだろう」

ということで、

3枚撮っておけば、どれか当たってるよ(フイルム時代は、デジタルカメラのように、その場で確認できなかったから)ということで、深い意味はありません。

星の写真は絞りは、開放(f 2,8 カメラによっては違います)で撮ります。

 

理屈では難しく感じます。が、やってみれば、驚く程簡単です

「なんだ、こんなに簡単なのか」

という程のものなので、シャッターダイヤルをB(バルブ)にしてカシャとシャッターを押して

「イーチ ニィ」と数字を読み上げて離して下さい。

簡単にできます。

星の撮影は、設定で、Bが見つかりさえすれば、あとは、三脚にカメラを乗せ、シャッターボタンを押して「1、2」と数えてパット離す。それで決まりです

モニターを確認して影像が暗かったら、シャッターボタンをおして「1、2、3、4」と数えてパと離す。

星の写真」はこうして撮ります。

星の撮影のテクニック

  • 近くに外灯がある場所は避ける
  • 車が通るところは避ける

余分な光は、せっかくの写真を台無しにしてしまいます。

 

撮影する時は、星がよく見えるところで、周辺に余分な灯りがないところでして下さい。

星の写真は、

星座がキッチリ止まってなくても、軌跡がうまく決まっていれば、それはそれで良い写真なので、いろいろ工夫して、トライしてみてください。

 

ちょっとコラムを

余談ですが、私がお世話になった風景写真家のM氏は、瀬戸内海を夜に行き交う船の灯り、

その軌跡が創りだす素晴らしい写真を撮っています。

その撮影方法は、長時間露光です。

ある島の旅館の2階の廊下に三脚を立て、レリーズ(延長シャッター)で、シャッターが閉まらないようにして、

「ビールを飲んでいれば後はカメラが勝手に撮ってくれる」ので、部屋に入ってビールを飲んでいたら、

旅館の女将が気を利かせて

「お客さん、大事なカメラを忘れていましたよ」

そう言って、わざわざ届けてくれたのだそうです。

「あれにはまいったよ」

そういう話をよく聞かせてくれました。

忘れえぬ思いでとして今も残っているのです。

以上が星の撮影の方法です。

いかがでしたか。

最後に今日のポイントをまとめておきます。

 

今日の話のまとめ

  • 星の撮影は三脚が必要です
  • 星の撮影にはM(マニュアル)モードで、シャッタースピードをB(バルブ)にセットします
  • 露光時間」は2秒、4秒、8秒位です
  • くっきりと星の見えるところで、余分な明かりのないところで撮影します

最後まで読んでいただきありがとうございます。

-基礎知識, 撮影テクニック

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

写真を撮るとき、構図って、重要なことなんですか

目次構図って何、意識しなきゃダメなことなの型にはまった写真など、ちっとも面白くない。絵画、映画、写真、音楽 良いものを、多くみて心に蓄積 それが最高の勉強法です今回のまとめ   今日は 久保 …

シャッターチャンス赤ちゃんの写真も運動会も写真はこれで決まる

目次人物写真(顔写真)は手の動きよりも目の動きにシャッターチャンスを合わせるべき良い写真と評価される写真は、「今でしょう」という瞬間を捉えた写真ばかりです。今日のお話のまとめ 今日は、久保雅督です。 …

東寺(京都)で見た堂本印象の描いた襖絵、凄い。芸術とはを教えられたそんな気がした

目次「写真を撮る上において、考えなければいけない三要素、それは、なぜ撮る、何を撮る、いかに撮るということ」昔の絵師は、襖絵を軽視していた襖絵で記憶に残っているのは、京都、東寺の堂本印象が描いた部屋の襖 …

青鷺・アオサギ その目の鋭さ、生きることの厳しさを感じさせる

目次鋭いねぇ、この目なんか、武士道に通じるものがある。そんな気がする。何を知りたいかを知る、ジャーナリストにとって、それが最も大切なこと 鋭いねぇ、この目 生きることの厳しさを教えてくれているような、 …

求めたのは透明感 意識したのは堂本印象だったのだが… 

目次冬の光線が作り出す美しさ逆光の撮影は、本当に難しい撮っている最中に意識したのは、日本画家の堂本印象だった。よし、ここは○○だな久々の写真三昧 冬の光線が作り出す美しさ 冬の低い位置から差し込んでく …

広告


 

名前:クボッチ

写真好き トレンドを中心に書いていきます