今日は 久保雅督です
「写真はコツでうまくなる」
にお越しいただき
ありがとうございます。
今日は、望遠レンズについて説明いたします。
それでは始めます。
望遠レンズというと、
一般の人は、遠くのモノを、大きく撮るためのレンズ。
そう思っている人が多いのです。が、
望遠レンズには、望遠レンズでなければできない特徴というのがあって、
それを理解すると、撮影の幅がとても広がります。
望遠レンズの特徴について説明します。
望遠レンズの効果その1
職業カメラマンが、
望遠レンズを使う目的のひとつは、
遠くのものを、大きく撮るためです。
スポーツ写真は、
近くに寄れないので、望遠レンズでプレイヤーを狙います。
これは、遠くのものを大きく写す効果です。
望遠レンズ特徴その2
人物の顔を撮る時も望遠レンズを使います。
雑誌のインタビューでは、
カメラマンが同行して、
インタビューしている間、カメラマンがインタビューを受けている人の
いろんな表情を狙っています。
この時も、距離は近いのですが、望遠レンズを使います。
望遠レンズを使えば表情が浮き彫りできて、
背景が写らないから、人物が浮き出し見えるのです。
人物の顔写真は、余分なものは極力写さない
というのが、一般的なインタビュー写真の撮り方なのです。
望遠レンズ特徴その3
商品撮影も望遠レンズを使います。
私の経験では、小物、
例えばコーヒーカップ。
短いレンズだと、商品がいびつになるので、
いびつにならないように、望遠レンズを使います。
望遠レンズ特徴その4
風景写真も望遠レンズを使います。
必要なところだけ切り取るという効果
と、圧縮効果を狙っての使用です。
風景の場合、あそこの、あの部分だけが撮りたいんだけどという場合、
それに相応しい望遠レンズ(ズームなら、思うところまでズーミングします)を使って風景を切り取るのに効果を発揮します。
望遠レンズには距離の圧縮効果がある。それが面白いのです
望遠レンズで風景を撮った場合、
前後の距離を圧縮するので、
風景がパターン(平面的)化されるという特徴があり、その効果を狙って、望遠レンズを使うのです。
ちょっと分かりづらいですね。
そうですね、画家の描く人物画、
気をつけてみると、普通に肉眼で見ている状態と違って、
背景と描かれた人物との距離が圧縮されて、
パターン的になっているように見える絵が多いことに気がつきます。
そうですね、今まで私が見た人物画の大半は、
カメラの200ミリから250ミリ位の望遠レンズで撮ったのと同じような状態で描かれています。
言い換えれば、そういう捉え方をした方が、人物が生き生きとしてくるということなんでしょうね。
望遠レンズは、背景をボカス時にも使います
人物の写真であれば、
公園などで、望遠レンズを使って、
顔をクローズアップ(近寄って大きく撮る)
すれば背景がボケていきいきとした表情の写真が撮れます。
花を撮る時も、
望遠レンズで、近寄って撮れば、
背景がボケて花が浮き彫りされます。
ということで、望遠レンズは、ただ遠くの物を大きく撮るためだけのレンズではないということを、覚えておいて下さい。
望遠レンズは、使い方によって、幅広い表現ができるので、とても便利なレンズなのです。が、
慣れが必要なのと、三脚を使った方がいいという不便さがあります。
望遠レンズには三脚を使った方がいいというのは、
レンズが長くなるので、ブレやすくなるからです。
三脚で、カメラを支えて撮れば、ブレは防げます。
また、長いレンズで、花など撮ろうとすると、ナカナカ花が捉えられないという何点があるのですが、三脚を使って捉えておくと、撮影がしやすくなります。
鳥の撮影では、望遠レンズを使いますが、
鳥を見て、その方向にレンズを向けると、
ファインダーの中に、鳥がつかまらなくて、いらいらのしっぱなしです。
そういう時は、
あの枝に鳥が来るなというのを予測して、三脚を使ってセットしておけば、撮りやすくなります。
コンデジ(コンパクトデジタルカメラ)には
望遠レンズ(ズームレンズ)がついているので
説明してきた効果を頭にいれて使ってください。
とても面白い写真が撮れます。
以上が望遠レンズの説明です。
いかがでしたか。
最後に望遠レンズの特徴をまとめておきます。
今日のまとめ
- 望遠レンズには遠くのものを引き寄せる効果がある。
- 望遠レンズには、前後の距離感を圧縮させる効果がある。
- 商品撮影(小物の撮影)では望遠レンズを使う。
- 望遠レンズで撮れば、物がいびつにならない
- 望遠レンズは背景をぼかして、写したいものを浮き彫りさせてくれる
- 望遠レンズはカメラがブレやすいので、三脚を使う
最後まで読んでくださってありがとうぼざいました。