基礎知識

シャッターチャンス赤ちゃんの写真も運動会も写真はこれで決まる

投稿日:2019年3月16日 更新日:

今日は、久保雅督です。

「写真はコツでうまくなる」

にお越しいただき、ありがとうございます。

今日のお話しは、シャッターチャンスについての説明です。

それでは始めます

写真撮影には、ここでシャッターを切ればいいという、ポイントがあるのです。

何を撮っても

この瞬間を撮ればいい写真になる」

というポイントがあるのです。

有名な言葉で「決定的瞬間」というのが、それです。

この言葉、スッカリ有名になって、

今や誰もが使っているのです。が、

この言葉、フランスの著名な写真家の写真集のタイトルというのは、殆どの人が知らないようです。

参考までに、「決定的瞬間」という写真集(アンリ・カルティエ=ブレッソン)検索すれば出てきます。

写真を見れば、一目瞭然です。

素晴らしい写真集です。
興味があったら、ぜひ見て下さい。

それでは始めます。

この決定的瞬間は、人の動き、表情、スポーツ、踊り、動物、風景あらゆる撮影に存在します。

こう書くと、

人の動きや表情、スポーツ、踊り、動物のシャッターチャンス、

決定的瞬間は分かるけれど

動かない風景に、どうしてそんなものがあるのか、

それが分からないと言われそうです。が、
風景にも、決定的瞬間はあるのです。

実際に写真を撮れば分かりますが、

例えば、秋の夕暮れの太陽です。

「釣瓶落とし」(凄いスピードで沈でいく)と言われるように
状況は刻々と変化するので、

あれこれ撮ろうとすると、本当に走り廻らなければ、
シャッターチャンスに間に合わなくなってしまうのです。

夕暮れの空と海の間に浮かぶ、大きな真っ赤な太陽。

それだけでも絵になります。が、
海にピッタリとくっついた大きな真っ赤な太陽の中に、
漁船が三隻、シルエットで並んでいる。

こんなチャンス、めったにないですよね。

私にも、忘れられないシャッターチャンスというのがありました。

このブログのタイトルバックに使っている富士山の写真です。

撮影した状況を説明すると、冬の早朝です。

車を走らせていました。
夜の闇が次第に薄らいで、空が明るくなって、真っ白い富士山が姿を現しました。チラっと見ると、

富士山の右上に満月が残っていました。

美しい。
車を止めて、見ていると、
朝陽がそれにあたって、富士山がピンクに変わりそました。

青い空を背景に、朝陽でピンクに染まった富士山が現れ、その横に満月が…

こんな風景、二度と見ることはできないでしょう。

慌てて、カメラを出し、撮りました。

以来、どこにいく時も、コンデジは持って出かけるようにしています。

シャッターチャンスを練習する方法

シャッターチャンスを練習する方法でよくするのが、

ブランコを漕いでいる写真の撮影です。

ブランコは、上がりきって下降に移るまでの間に一瞬ですが、静止した時間があるのです。

専門用語でこれをデッドポイントといいます。

その空白の時間にシャッターを入れるのです。

そうすると、動きの中で、キチッと止まった写真がとれるのです。

もうひとつあります。
それは、走る車が電信柱を通過する瞬間を撮るのです。

電信柱に車の頭が当たったように見える瞬間にシャッターを入れる。

車のノーズが、電信柱に当たる瞬間をうまく捉えていれば、凄いです。

私も、こういう練習を何回もしました。

こういう練習をして、
シャッターを切るタイミングを身につけておけば、

野球なら、ホームランを打った瞬間のボールとバットが当たったところとか、

少なくとも、画面の中にバットとボールが写っている写真が撮れるようになるのです。

テニスもしかりで、

球技は、フォームがいくら美しくても、

画面の中に打球が残っていないと、
写真として評価されないのです。

人物写真(顔写真)は手の動きよりも目の動きにシャッターチャンスを合わせるべき

人物写真で、顔写真を撮る時は、

手のアクションに合わせてシャッターを切る人が多いのです。が、私の経験では、手の表情よりも目の動きを追って、

「ここ」っという瞬間を撮った方が、良い写真になると思っています。

目線が生きていれば、手の位置など、どこにあっても、良い写真になります。

反対に手の動きがいいところで撮れていても、目が生きてないと(目線がよくないと)評価できる写真にはなりません。

シャッターチャンスは言わば、写真の命です。

良い写真と評価される写真は、「今でしょう」という瞬間を捉えた写真ばかりです。

シャッターチャンスは、

カメラを持ってなくても練習できるので、

日常の生活の中で、

「ここ」

「今」というのを意識して、心の中でやるのです。

そいう練習をしていると、感覚が磨かれます。

子供の表情、動作、

ペットの表情、動作、

夕陽の位置、空の色、その時々の最高の瞬間、

そこにはすべて、決定的瞬間が存在する
ということを覚えておいて下さい。

シャッターチャンスを意識して撮影ができるようになると、

あなたはもう立派な写真家です。

以上がシャッターチャンスの説明です。

いかがでしたか。

最後に今日のポイントを、まとめておきます

今日のお話のまとめ

  • シャッターチャンスは、写真の命です
  • 人の動きとか、スポーツ、踊り、動物、風景すべてのものに、
  • 「ここでシャッターを入れれば良い写真になるポイント」というのがある。それがシャッターチャンスです
  • 良い写真と評価される写真は、まさに「今でしょう」という瞬間を捉えた写真ばかりです。
  • この、シャッターチャンスを練習する方法でよくするのが、ブランコを漕いでいる写真を撮る。ブランコが上りきって、降りる瞬間に静止する瞬間(デッドポイント)がある。その時を狙ってシャッターを切る
  • 走る車が電信柱を通過する瞬間、電信柱に車の頭が当たったように見える瞬間にシャッターを入れるのです。こういう練習がとても役立ちます。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました

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