基礎知識 機材

ワイドレンズをうまく使うと面白い写真ができる

投稿日:2019年3月18日 更新日:

今日は久保雅督です。

「写真はコツでうまくなる」
にお越しいただき、ありがとうございます。

今日はワイド(広角レンズ)について説明します。

ワイド(広角)レンズというと、狭い部屋などで集合写真を撮る時に使うレンズと思っている人が多いのです。が、

ワイド(広角レンズ)には、広角レンズの魅力というのがあって、その特徴を知れば、表現の幅がより広がります。

ということで、今回は、ワイド(広角)レンズの特徴について説明します。

それでは始めます

ワイドレンズの特徴1

ワイド(広角)レンズは狭いところが広く撮れるので、狭い場所で、大勢の集合写真を撮るのに便利がいい。

ワイド特徴その2

ワイド(広角)レンズはパースペクティブ(遠近感)を強調するので、道とか線路を撮ると、
どこまでも続く道とか線路が強調されて、情緒的な写真が撮れます。

ワイドレンズ特徴3

ワイドレンズには、近くのものを強調する効果がある。

犬の写真で、鼻デカ写真といのが人気になっていましたが、あれこそまさに、ワイドレンズの特徴といえます。

余談ですが、私は昔、ある雑誌に、
土塀のある道があって、そこに月見草が咲いている写真を掲載したことがあります。

本当はそんなに高くない土塀。
なのですが、

カメラを地面に置き、石で安定させ、
適当(目見当で)に角度をつけ撮ったところ、

そんなに長くない道なのに、奥行が強調され、
なおかつ、下からあおっているから、

低い土塀が高く写り、そこに月見草が咲いているという、
叙情感あふれる写真ができました。

雑誌を見た友人が、
その風景見たさに、旅行にいきました。

ところが、現実は…です。

「あれには、騙された」と、

後々まで、何度も言われました。

ワイドレンズには、そのように叙情感を演出する効果もあるのです。

ワイドレンズで人物を撮るのが流行った時代がありました。

ワイドレンズで人物を撮ると、個性が強調されて、素晴らしい写真になります。

有名な写真家に「ワイドの忠さん」と言われる人がいました。

この人は、人物の顔写真をワイドのレンズで撮って、個性を強調したのです。

ワイドレンズにはデフォルメ(変形、歪曲、強調 美術用語)効果というのがあって、
自分の意図するところを強調する時に使うと、効果的です。

ワイドレンズの特徴4

ワイドレンズは近寄ってとれるので、パーティーの撮影などの撮影に便利です。

私もよく使いました。

依頼されてパーティの写真を撮る時は、VIPに付いて周り、そのアクションを撮っていきます。

例えば、立ち止まって握手をする。談笑するという状況を撮っていくのです。が、
長いレンズだと、間に人が入って、思うように撮れないので、
ワイドレンズで近寄って撮るのです。

こういう場所では、遠慮していたのでは、
いい写真は撮れません。
どんどん前に出て狙ったものをキッチリ撮っていくのです。
カメラマンは結果が全てです。
だから、ドンドン、前に出て行くのです。
「写真の撮影態度がおとなしくてよかった」
などと言って誰も褒めてくれません。
評価されるのは結果だけです。
だから、遠慮などしていられないのです。

ワイドレンズ特徴5

ワイドレンズはピントが深いので、安心して撮れます。

外国のレンズメーカーのワイドレンズに素晴らしいのがあって、ついに、
レンズにフイルムマガジンをつけただけという<単純なカメラをつくったのです。

このカメラにはファインダーもありません。
ノーファインダーで、写したい方向にカメラを向けて撮ればいいというものなのです。

フイルムサイズが6cm×6cmと大きいから、
後でいかようにも処理できたので、とても人気になったのです。

慣れるまでは、本当にピント大丈夫なのかなぁという心配がありましたが、まったく大丈夫だったのには驚きました。

公園などで、そのカメラを持った人を見かけると、
「いいですね」とつい、声をかけてしまいます。

と、いうように、ワイドレンズはピントが深いので、撮影がとても楽です。

このレンズを使って風景など撮れば、神秘的な写真が撮れるので、多くの人が使っています。

興味があったら、試してみて下さい・

以上がワイドレンズについての説明でした。

いかがだったでしょうか。

最後にポイントをまとめておきます

今日のポイント

  • ワイド(広角)レンズは狭いところが広く撮れるので、狭い場所で、大勢の集合写真を撮るのに便利がいい。
  • ワイドレンズは、遠近感が強調されるので、叙情感が出しやすい。
  • ワイドレンズには、近くのものを強調する効果がある
  • ワイドレンズは近寄ってとれるので、パーティーの撮影などの撮影に便利です。
  • ワイドレンズはピントが深いので、安心して撮れます

最後まで読んでいただき、ありがとうございました

-基礎知識, 機材

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

ヘマンサス(多分)それにしても大胆な写真 こう撮るしかなかったという感じ (笑い)

技術、そんなものは習うものじゃないんだよ。
あるレベルまできたら、これをこう表現したいんだけどどうするかというのは自分で考えるものだもの━といつも言っている。
そう言えば、文章も、手垢のついた言葉をずらずら並べても、人を感動させることはできないというのが、いろんな本の随所に書かれていた。
いかに表現するか、それを考えるのが、写真の面白さだと 最近僕はつくづく思うのである。

光と色のコラボレーションで深まる秋の印象

目次秋は光が面白い.スポットライトに照らされる華やかな生活もいいが、やっぱり俺は 自由気ままな生き方がいい「秋…」たったこれだけでいい。写真に理屈はいらない。そこにある風景を素直に撮れば、それでいいの …

動物園で動物を撮る難物ですが、慣れれば簡単です

目次動物園で、動物をうまくとるテクニックを説明します。動物園で檻をぼかして動物を写す方法動物園で動物を撮るテクニック その2テクニックその3テクニックその4シャッターは一発で決めるテクニックその5今日 …

星空の写真に挑戦、美しい星空の写真が簡単に撮れます

目次星空の写真を初心者でも美しく撮る方法星や月の写真は難しそうに見えて、実は簡単なんです。シャッターを一定時間あけて撮影をすることを長時間露光といいます。理屈では難しく感じます。が、やってみれば、驚く …

写真をうまく見せる簡単な5つのポイント

目次デジタルカメラは、理屈など、知らなくても、シャッターを押せば、カメラが写してくれる写真をうまく見せる5つのポイント1. 水平垂直きっちりと出す。2. 手ブレを防ごう。3. 主題(何を撮りたい)をは …

広告


 

名前:クボッチ

写真好き トレンドを中心に書いていきます