コラム フォトエッセイ 思いつき 機材 雑記

いい味出してくれるよねぇ、ニコンのオールドレンズ、最近のカメラは写りすぎなんだよ

投稿日:

目次

オールドニコンレンズ、大口径105ミリF1,8 このレンズ面白い

ある会社の会長から貰った、ニコンFに着いていた大口径105ミリF1,8というレンズ、
今、このレンズにスッカリハマってマイブームになっているのだ。
相当、高額のレンズだと思う。
開放(絞りを絞らない)にした時の、ピントの浅さ(ピントを合わせた所以外はボケる)
それが気に入っているのだ。
ソフトフォーカス写真
これがいいのだ。
今のデジタルカメラ、写りすぎて面白くないということに気づいたのか、ソフトフォーカスの写真の人気が高まっているらしい。

魅了された、明治生まれの芸術写真家、塩谷定好氏の写真集

ソオフトフォーカス写真といって思い出すのは、倉吉(鳥取県)で、
「倉吉東伯今昔写真帳 郷土出版」の取材ををしている時に出会った、塩谷定好氏の「写真集」である。

塩谷氏は、山陰地方の自然を撮り続けた明治32年生まれの芸術写真家。
作品の全てが、「ベスタンのフード外し」という、ソフトフォーカス写真を撮るために改造したカメラで撮られおり、パッと見た目、ちょっとボケて見える作品が、なんというのかな、「心に感じさせる」というのか、とても素晴らしいのである、
昔の写真館で使用していた「ニコラベルシャイト」というレンズも、ソフトフォーカスのレンズとして有名だが、今や、このレンズ、見ることさえ難しい。

擬似では出せない自然感

ソフトフォーカス、
電子カメラには、フィルターの中に入っているが、ちょっと違うんだなぁー…
フィルターでは、「心に響く」という感じには、なかなか、ならないのだ。
そんな意識が心の底にあったものだから、このバラの写真を見て、OHと思い、埃を取り払って使い始めたのである。

なぜ使わなかったかって

そりゃ、全てがマニュアルだもの。
ピント、自分で合わせるというのも、長いことやってなかったしね、
でも、持ち運びの時に、このレンズを着けていると、なんとなくカメラの恰好がいいからという理由でつけ始めたのだが、
先日、レンズ交換をするのが面倒くさかったので、たまたま、そのレンズで撮ったのがこの写真。以来というわけ。

腕にスキルがない僕なんかは、そうして、工夫をして自分の写真にしていくしか、方法がないのだ。

だって、キレイな写真ということにおいては、スマホが発達して、みんな上手いんだもの(笑い)
写真はね、もちろん撮るのが目的なんだけれど、こうして使える道具、自分に合った道具を見つけていくのもまた楽しいの。
僕の住まいの近くのカレー屋さん、同じカメラがいっぱい並べてあるから、
「なんで」と、ある時聞いたら、
「500円位で壊れたのを買ってきて、それを修理するのが楽しくてね、だから休日は、なおしたカメラの試写が楽しみなんです」と。
カメラの修理は、手に神経を集中するので、ボケ防止にいいらしい。
カメラがあれば、どこに行っても、誰とあっても友達になれる、カメラって本当に素晴らしい。

 

 

 

 

-コラム, フォトエッセイ, 思いつき, 機材, 雑記

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

詠み人知らずという俳句や和歌、短歌があるのだから名前が分からない花があってもいいだろう

目次 紫の花に心惹かれて この花、雰囲気に惹かれてというか、 「私を撮って」とうるさいので撮ったのだが、名前が分からないのだ。で、 そうだ、俳句や短歌、和歌に詠み人知らずというのがあるから、「花の名前 …

寒桜にメジロは僕の中では春の季語、しかし今年はなかなか見えない

目次 やっぱり今の季節はメジロだよね。 特徴は、目のまわりが白いこと。 一年中いるらしいが、寒桜の蜜を求めてくる、今の季節が撮りやすい。 ヒヨドリも寒桜の蜜が好きで、同じ木にやってくる。 自分より大き …

吾は菊也、そんな感じ

目次 結構、主張してるよね、この花 僕は自分では、控えめな性格と思っているのだけれど、写真とか撮ると、作品は結構、主張する。 思えば、写真の道を目指した時から、意識していたのは“作家”であって、カメラ …

青鷺・アオサギ その目の鋭さ、生きることの厳しさを感じさせる

目次 鋭いねぇ、この目 生きることの厳しさを教えてくれているような、そんな気がする。 だって鳥には、貯金も何もないから、毎日、狩りをしなければ生きていけないんだものねぇ ソリャー、眼光もするどくなるよ …

雪の下名前がいいよね、葉をおひたし 天ぷらにして食べると美味しいらしい。

一昨日の日曜日、高尾山で。
雨が降る直前の薄明りの中で、白い花が印象的だったのでつい。
「アッ 雪の下」
一緒に行った元カミの、そんな声につられて見たのだが、
儚くて、しかし、しっかりと自己主張している、そんな印象を得て撮ったのだが…