discover essei flower life memory

風情、風情ってなーに、心に沁みる風景、僕の概念だけどね…

投稿日:

目次

風情とタイトルをつけてみた。

この写真、なんで撮ったかって、
説明はしたくはないけれど、これに関してはちょっとだけ…

写真の屋根の左側、見て欲しいのだけど…

そう、木のために、屋根をくりぬいているの。
そしてその木が、紅葉して風情を演出してくれているの。
この蕎麦屋には、写真の前の庭に、焚火の炉があって、椅子に日毛氈がかけられていて、パッと見た感じ、テレビや映画に出てくる江戸時代のお茶屋、そんな雰囲気の蕎麦屋なのだが、
神代植物園から出てきて、
雑木林を透かして、この建物が見えると、
なんだか知らないけれど、「OH」と、つい見とれて、
屋根に被さった紅葉と、木が燃えている焚火と、長椅子の日毛氈というアクセントに誘われて、ついフラフラとね(笑い)

いいよね、こういう雰囲気、これこそまさに日本の風景とつい思ってしまったのである。

で、タイトルに「風情」とつけて写真をアップしたのだが、「風情」っていったいどういうもの、それが知りたくて、調べてみたの
気に入ったのは
「風情は、日本古来存在する美意識の1つ。一般的に、長い時間を経て大自然によりもたらされる物体の劣化や、本来あるべき日本の四季が造り出す、儚いもの、質素なもの、空虚なものの中にある美しさや趣や情緒を見つけ、心で感じるということ。またそれを感じ、心を平常に、時には揺さぶらせ豊かにするということ」( ウイキペディア)

風情は一言では言い表せない複合的要素の言葉

そうなんだよね、
風情という言葉の中には、風景、それを取り巻く雰囲気で、そこには、質素、儚い、空虚、それらが混然一体となって作りあげる日本人ならではの美意識で、ズシリと、心を揺さぶる雰囲気、ムード、アトモスフィアそういうものを言い表す言葉、表現…
なのである。

なんか、言葉を並べただけで、なんの説明にもなってないね(笑い)

しかし、しかし、しかし…
僕が師事した石津良介先生は、
「その雰囲気こそが写真の命」
「そういうのを大切にする」ことを、
教えてくれたのだった。
今思えば、それしか、自分の味を出す方法はないんだものねぇ…

懐かしいねぇ「アトモスフィア」

先生が口癖のように言っていた言葉。
「コーヒー茶碗」
「今、ボーグの表紙になりそうな女性が、スラっとした長い細い指でカップを持ち上げ、口に近づけひと口のんで、カップをお皿にスーッと返したところ、その瞬間、そういう雰囲気を大切に」とか、
「高い土塀の曲がり角、石畳の道を着物をきた素敵な女性が、パラソルを指して、スーと消えたところ…」
「そういう雰囲気を意識して撮ってこそ、写真なんだよ」

先生はリアリズムの中に、それを求めていたんだねきっと

先生は「リアリズム」で有名だったのだけれど、現実の中に、そういう雰囲気を常に求めていたに違いないと、何十年もたって、今、ようやく気付く有様。
人生で、自ら求めたただ一人の師、石津良介先生に出会えて本当に良かったと今更ながら思うのだった。
風情、アトモスフィア、ムード、情緒…
いいね、そういうのを求めて作品作りに励みたいと、改めて思った、深大寺周辺の散歩だった

 

-discover, essei, flower, life, memory

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

スマホカメラを愉しむ 懐かしさ 過ぎ去った時間 夢…思い出…

「ひとつの時代から、ひとつの時代へと、時代が大きく動く時がある。
その狭間を称して「エポックメーキングの時代」というのだそうだ。
 エポックメーキングとは、「変化のとき」また「新しい時代をつくりあげること」
 日本の、とりわけ東京のエポックメーキングは昭和39年(1964)に開かれた「東京オリンピック」をはさんだ前後10年だと思っている。
つまり、東京の風景は、昭和30年から40年代にかけて大きく変化しているのである。

スマホカメラを愉しむ キラキラと光る葉っぱの美しさ

勉強勉強勉強…
学生時代、
あんなに嫌いだった勉強が、今は楽しくてしかたがない…
趣味を持つということは、そういうことなんだな…(笑い)

スマホカメラを愉しむ 東中野駅前のトあるマンションの一室からの風景 暮れなずむ都会の風景が幻想的で

美味しいお茶、美味しいみたらし団子、美味しいお寿
司そして、楽しい会話
で、とても楽しいひと時を…
それぞれに、
それぞれの世界を持っている人たちが集まって、それもとても楽しかった
楽しいイベント、本当に楽しい…

写真を愉しむ ナンパする蝶される蝶 誘っているのはどっち

昨日、知り合いの男性からlineが来て、
「8日会える時間を作ってくれませんか」と、
男なので、
「何…」
と一言lineを返したら
「梨を渡そうと思って」
「アッいくいく…」と…
いろんな友達がそう言って来てくれるのが嬉しい

no image

写真を愉しむ 辰年だから それにちなんで

あけましておめでとうございます。
本年もご指導よろしくお願い申しあげます