懐かしいねぇ井戸
水をきれいにするために、
備前焼の大きな瓶を加工して
中に砂やら石やら石炭などを入れて、濾過装置を作ってね…
井戸からくみ上げた水を、一旦、その濾過装置にいれて
使っていたの
その水汲みが僕の仕事で、
お風呂に水をためるのに、両手にバケツを持って、
何回も何回も…
子供の僕には、それは大変な重労働だった…
冬温かく夏は冷たい井戸の水
夏になると
大きな金盥(かなだらい)に井戸水をため
スイカとか茄、きゅうり、トマトをそれに入れて冷やしていたの
懐かしいねぇ…
その情景は その風景は、今思えばまさに夏の風物詩
その頃スマホがあったら、記録 残せた」たのにねぇ…
井戸のある風景を見ながらそんな考えていた
姉曰く
「お風呂を焚いていたら、お婆ちゃんが、手紙の束をいっぱい持ってきて、燃やしてくれと…」
その手紙の送り主(差出人)は、515事件で撃たれた
総理大臣の犬養毅だった
「メラメラと燃える手紙を見ながら、これ、燃やしていいのかしらと思いながら…
その情景が今も時折思いだされると」
もったいないことをしたよね
僕は1通持っていたけれど、小遣い欲しさに売ってしまった
もったいない話…
写真て本当たのしい
そんな記憶までも甦るのだから…
スマホカメラ、本当に楽しい