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東京で、まさかこんな風景に出会うとは…
一気に、子供の頃の、思い出の世界へと、誘いこまれてしまった。
あるんだね、東京にもこんな風景が、今もなお…
そりゃ、東京といったって、電車でちょっと走れば武蔵野で、都会とはかけ離れた世界が、そこにはあるからね。
それにしても、懐かしいねぇ、この風景…
何を採っているのか知らないけれど、お母さんと河原で…いいねぇ…
見ていると、懐かしさで胸が熱くなってきた。
思わず、口からこぼれる「ふるさと」
「小鮒釣りし かの川…」
ああ、涙もろくなってしまった(笑い)
僕にも、そういう時代があったんだ。
三角ベースの野球をやったお宮の向こうの田んぼの間を流れる川
足踏み水車があって、面白そうなので、よくそれを踏ませてもらった。
その川には鮒がたくさんいて、細い竹に糸をつけ、ミミズをつけて、よく魚釣りをした。
いつも小刀がズボンのポケットに入っていて、大根を引き抜いてはナイフで皮をむいてかじったり、山に行って小屋をつくったり、竹とんぼをつくったり…
毎日、ランドセルを放り投げては日が暮れるまで走りまわっていた。
懐かしいねぇ…
何が面白かったんだろうねぇその頃は…
東京なんて、想像すらしたことがなかった都会だった。
それが、いつの間にか、東京での生活の方がはるかに長くなってしまった。
遠くに来たんだなと、つくづく思う。
しかし、今さら田舎に帰るつもりもないし、
時々、こうして思いだしては懐かしむだけである。
そう、まさに、
「故郷は遠くにありて思うもの」なのである。
紀ちゃん、ちづちゃん、サーチャン…みんな元気にしてるかなぁ…
コロナが落ち着いたら一度行ってみたいと思うのだけど、もはや、身内の誰もがいなくなった故郷にはなかなか行けない。
そう言えば今日、「まめしば書房」さんから、
ノスタルジックジャーニー
(岡山県都窪郡吉備町庭瀬 私が青春時代までを過ごした町)
の電子書籍のひな型
(紙の本で言えばゲラ)
が、PDFで送られてきた。
僕がつくったアルバムと同じ材料をつかいながら、じつにうまく纏められていたので、「GO」と書いて、ラインで送った。
電子書籍であれ、紙の本であれ、自分の撮ったり書いたりしたものが、こうして本という形になることに、意味(意義)を感じるのである。
ノスタルジー ノスタルジック、郷愁…
そこには心に響く何かがある。
だって、僕を、私を育ててくれた町だもの…
忘れられない思い出のつまった町だもの。
思い出はやっぱり大切にしなければ、それが、僕の生きてきた証だものね…