フォトエッセイ

朴の花 花も美しいが、葉っぱも大きくて香りがいいのでお皿がわりに

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朴の花 この花には、特別の何かを感じるのだけれど、その何かとは何かが分からない

神秘的というのだろうか、宇宙的というのだろうか…
感覚だから、いくら考えても、よく分らないのだが、美しいとか、そういうのではない、宇宙的な何かを感じるのは、僕だけなのだろうか、もしかしたらパラボラアンテナに似た花の形が、そう思わせているのだろうか…

郷土料理にもいろいろ使われている朴の葉っぱ

木曽地方、飛騨高山などの郷土料理には、
あんを入れた餅を枝がついたまま朴の木の大きな葉っぱで包み、それを蒸して食べる朴葉餅や、葉っぱの上に味噌、ネギ、椎茸などを載せて焼いて食べる朴葉の味噌焼きなどが有名で、
鮎の塩焼きなど、この葉っぱをお皿がわりにという利用も…
目で楽しむ料理として今なお人気らしい。

ずっと昔、飛騨高山を旅した時、七輪で焼くお味噌料理は食べた記憶がある。
日本人の知恵、季節を楽しむ感覚って、本当に凄いと感心させられる。

今も伝わる、諏訪神社朴の木の祟り

この朴の木について、知り合いが、
「久保さん 朴の木 諏訪神社」
Googleにそう打ち込んでごらん、面白い話が出てるから。

調べてみると、エッという驚きの記事が。
思わず背筋が寒くなってしまった。

大和村の教育委員会が書いた記事を翻訳して解説すると、

殿の裏に神木の朴の木がある。
樹齢二千数百年とか。
幹は何度も枯れ、その根から発芽してを繰り返しながら今にいたっているらしい。

伝説では、日本武尊がこの地に憩ったおり、杖にしていのが発芽したもの言われている。

写真で見ると、凄い大木で、すぐ横をJRの鉄道が走っているため、枝が走行の邪魔にならないようにと、大きな鉄柵で保護されているのである。
なぜ、と思うが切れないのである。
理由は祟りがあるから。

祟りその1
1905(明治38)年、
付近の住民が、端午の節句の際に、神木から落ちた朴の葉を集めて、餅を包んで食べた。すると次々と人が亡くなり、12戸あったうち10戸がなくなったと。
疫病の流行り病の可能性はあるが定かではないと。

祟りその2
明治期、山梨県下では治水の遅れ、蒸気機関の燃料として山間部で行われた大規模伐採の影響などからか、大水害が頻発している。
この頃、鉄道が開通しており、村人たちは、森林伐採をした祟りと考えたと。

祟りその3

1918(大正7)年、初鹿野駅拡張
1929(昭和4)年、電化に伴って、線路際にあった朴の木は度々伐採計画が持ち上がるものの、請負いはすべて断られ、計画は頓挫している。

祟りその4

1953(昭和28)年、架線に触れる部分だけでもと、慰霊祭を催したうえで朴の木の枝払い作業を行った。
ところが、その後5年ほどの間に、関係者6名のうち5名に急死や不可解な事故死が続き、残る国鉄職員1名も構内で事故に遭い、大怪我を負った。

祟りその5
1968(昭和43)年、5月、韮崎バイパス修学旅行バス・トラック衝突事故
5月15日午前3時30分頃、韮崎バイパスで大和中学校の修学旅行生ら36人を乗せていたバスに大型貨物トラックが正面衝突。バスの車体右側は大きくえぐられ、3年生担任の女性教師(51)、男性の教頭(45)、男子生徒3人(14)、バスの交代運転手(33)の6名が死亡、21人が重軽傷を負った大事故である。

大和中学校が諏訪神社から線路をまたいですぐの立地であること、地元では「事故の3日前に国鉄職員が朴の木の根元をいじっているのを見た」といった祟りの噂が立った。

そんなことがあって、ここの朴の木は、伸びて、線路にかかるようになっても、柵で走行の邪魔にならないようにしているのだと。

果たしてそれが祟りなのかどうなのかはわからないけれど、やっぱり怖いよね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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クワガタムシやカブトムシはクヌギとコナラから出る樹液が大好物のよう。
便利がいいね、「森の達人」というサイトがあって、知りたい情報が書いてあった。
クヌギとコナラは日当たりのいい場所に生えていて、椎茸のホダギとして使われる木。
理由も書いている。
「どうしてクヌギとコナラの木が好きなのでしょうか」
木は虫にかじられたり、何かがぶつかったりして樹皮に傷がつくと、そこから樹液を出します。樹液は木の種類や時期によっても成分が異なるのですが、クワガタムシやカブトムシはクヌギとコナラから出る樹液が大好物なのです」
(https://www.honda.co.jp/hondawoods/forest/specialist/014/)
なる程。
曲がった木が多い森をみつけたらチャンスらしい。

ダリア ラベンダースカイ 大輪の華やかさが人気らしい。

アッいけないダリアだったね、
そこにオリジナル性が残っているのかどうかは知らないけれど、「美しい花」という意味においては、そういうことはもはやどうでもよくて、それを見た人が「美しい」と感動すれば、それが花(華)なんだよね、と僕は思う。
そして、写真とは、その美しさをどう伝えるかということだと思うけれど、なかなか難しい。だから、何回も何回も、年年歳歳、その季節がくれば、その花を撮っているのだが、
「よっし」というのは、なかなかできない。