フォトエッセイ 料理

茄子・南瓜の煮物といっても、チンで作る簡単料理だけど美味しい

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素材に呼び止められて茄子と南瓜の煮物を作る

いつもの安売りに行くと、可愛い南瓜が目にとまってつい。
さてこれどうしようか、茄子は塩揉みという手もあるが、南瓜は生というわけにはいかないしね…
独り言のように、ブツブツそんなことを言ってたら
「南瓜はねぇ、一気に煮てしまうと形が崩れるから、煮て冷やして、煮て冷やして、煮て冷やしてと3回位煮込むとキレイにいくよ」と、
テッチャンが教えてくれた。
テッチャンは「フードコンサルタント」の資格を持っているのだ。

部屋に帰って、写真を撮って、早速料理にとりかかる。といっても、調理器具はチンしかないのだけれどね

とりあえず、素材の水洗い。
キレイに洗ってからキッチンペーパーで水分を拭きとる。

茄子
へたを落とし、二つに割って、茄子の背の縦に一本、切り込みを入れ、横にしてサッササと、適当にやはり切り込みを。
これをしないと、中までなかなか味が浸みないのだ。

電子レンジは先にお湯を沸騰させておくのがいい

そうした準備をしている間に、深い器にお湯を入れ、塩を適当に入れてて沸騰させておいたお湯に、茄子を入れるのだが、
忘れてはいけないのが、茄子の色変わりを抑えるために、色のついた所を油でコーティングするの。
こうしておけば、美しい色が保てる(はず)の。

で、適当にチンしたら、煮汁は捨てて、再び深い入れ物にお湯を入れ、本出汁を多めに入れ、花鰹をたっぷりいれ、醤油で(めんつゆを使ってもいい)で味を整えて、沸騰させてから、塩ゆでしていた茄子を入れてチンしたのが、写真の茄子。
最後に油でテリをつけると、見た目、美味しくみえる(見せ方もポイント)

南瓜
包丁で適当に切ってから、種を処理し、これも茄子の時と同じく、深い入れ物にお湯を入れ、塩(これは潮汁をつくる感覚で、ここで塩加減を整えておく)をいれて沸騰させ、
そこに南瓜を入れ、適当にチンしたら少しさまし、再びチンしてまた冷ますを繰り返してできたのが、写真の南瓜の煮物。
南瓜の味
そう、塩で煮ただけ、だけど甘さがグットと出てとてもおいしいの。
しかし、しかししかし、こうして作り方を書くと、とても手抜きだよね、それでも美味しけりゃいいんだよねぇ、
「こうしなければいけない」という法則があるわけではなし、思ったことを思ったようにやって美味しければ、それが一番だものね(笑い)

それにしても、料理って、たまに作るととっても楽しい。

これこそクリエイティブの世界、物作りの楽しさだなと、いつも思うのである。
だって料理を作っていると、いつのまにか「無の境地」に入り込んでいて、気持ちがいいんだもの。
何かに集中していると、いつの間にか全てを忘れて無の境地へ。
これを「三昧」というのだそうだが、体験から言葉の意味を考えると、
「ああ、そういうことか」と、よく分るけど、これを宗教関係の人がいうように「三昧」とはという形で説明されても、言葉はまったく沁みてこない。
それはまぁ、どうでもいいことだけどね

教えるとは説明することではない、感動させることだと思った

話ついでに(余談)
水泳のクロールの呼吸について、知り合いの女性が、水泳のコーチをしている友人に
「どうすればいいの」と尋ねると、
コーチは女性の斜め後ろに回って
「○○さん」と声をかけた。
女性が声の方向に首を振った。
その瞬間
「それ、それがクロールの呼吸法」と。
見ていてなる程と思った。
さすがプロ。やっぱりね、体験として知っていれば一言で言えるが、頭だけで理解しようと思ってもそれは無理なのである。

秘伝、指南書、そんなものは、存在しないと、昔の人は言っている

秘伝、それはその人が体験の中でつかんだ、その人だけのレシピ。
それをそっくり真似しても、その通りにはならないということを知っておく必要がありそうだ。
僕らが学んだ写真スタジオも、ハウツーは何も教えてくれなかった。
先輩のやってるのを、助手をしながら見ていて、
「ああ、あそこのライとは瓶の蓋に白を写し込むこむために入れたライトなんだ」というのは、昔流に言えば盗んで覚えたこと。
やっぱり経験。人の経験は所詮人の経験でしかないのである。
今日はちょっとだけ真面目(笑い)

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シュウカイドウ(秋海棠、学名:Begonia grandis)は、シュウカイドウ科シュウカイドウ属(ベゴニア属)に分類される多年生草本球根植物である。和名は中国名「秋海棠」の音読み。(Weblio辞典)
江戸時代に中国から渡来した帰化植物だそう
こういう説明を読んでも、僕には内容がなかなか理解できないんだよね、そう、詳しくみればみる程、頭の回線がもつれてしまうの。
だから、植物に詳しい人、凄いと敬服してしまう。

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名前:クボッチ

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