写真のタイトルは紫頭巾
僕が子供の頃には、映画でもテレビでも
(小学校3年の時テレビが家にきた 相撲は吉葉山という力士が横綱で、鏡里、大内山という名前を憶えている。若乃花、栃錦は大関だったか、横綱になっていたか、そんな時代で、背番号3番の長嶋がプロ野球に入る直前だった)
時代劇が多くあって、頭巾を被った侍が、正義のために一人で戦うというのが、多かった。
頭巾をつけた侍映画が多かったのは、僕の記憶だけ?
この花を見ていたら、そんな映画のクライマックスシーンがポンと脳裏に浮かんだの。
でも、こんな写真を掲載すると、
「とうとうあいつイカレタな」と思われるかもね、(笑い)
だから今日の写真は勇気をもって、アップしたの。
音楽のテンポが次第に早まり、曲調がポンと変わると、
「悪事は全て、この目で見せてもらった。もはや生かしておくわけにはいかない」
そう言って刀をスッと抜くの。
「エーイ、出会え出会い、ヤッチマエ…」
チャリーン、ピシッ、バサッ…
強ェーのなんのって、
アッというまに10人位をバタバタと…
だけど、面白いのが、事が終わると、頭巾を被った侍はスッとどこかに消えて二枚目がヒョッコリ、
「何かあったの」という顔で出てくるの。
事が終わると、とぼけた顔で二枚目が、いつも、そういうパターンだった
「おっちゃん、どこに行ってたんだよ、ほら、今大変だったんだから、でもね、紫頭巾がどこからともなく出てきて、悪党をやっつけたの、恰好いいんだから…」
「でも、おっちゃん、何処に行ってたの、大事な時にいつもいないだから、情けないったらありゃしない」
ストーリーは全部こういうパターンだった。
こんな物語がスーと頭の中に浮かんできて、
「よし、それで行こう」ということで撮ったのがこの写真。
僕としては、そんな雰囲気が出たと思っているんだけど、どうだろうか。
付録の人生をこうして楽しめる環境にいることに感謝して
高齢になって、こんなことをして楽しんでいられる僕は、本当に幸せだと思う。
ハッキリ言えば、すでに人生の終わった身。
今は付録の人生を楽しんでいるだけなのだが、
こうして自分のメディアを持って、撮ったり書いたりして楽しめる人生に対して、とても感謝している。
そう、日銭稼ぎをしながらの細々とした独り身の暮らしだが、
「粗にして野だが卑ではなく」、自由に自分の人生を生きられる環境にとても感謝しているのである。