コラム フォトエッセイ 写真エッセイ 雑記

バラ プレイボーイというのだけれど、ちょっと黄昏ている。それもまたいいね

投稿日:

目次

黄昏のプレイボーイ

プレイボーイというバラなんだけど、もう、峠を越えて、黄昏ている。
そうだな、人間の年齢で言えば60歳後半から70歳位か。
いわゆる咲き残った花なんだけど、僕は、その咲き残りの花に、とても魅力を感じるのである。

美しさは魅力と同義語ではない

若い女性、確かに輝いて美しいが、ただ美しいだけでは、なんの魅力も感じない。
そう、やっぱり人生を生きてきてつくり上げた魅力こそ、素晴らしいと思うのである。
そう言えば昔、もう亡くなった友人が、クラブに行って、よく言っていた。
「おい、ここは、君たちが楽しませてくれる所だろう、なのに俺たちが接待しているみたい」と、ズゲズゲと。
知ってる店だったから、笑うしかなかったけれど、確かに…
最近は、気の利いた話術で、楽しませてくれる人って少なくなった。僕もそう思う。
車の話と音楽の話と、ファッションの話し、(最近はそれに、コンピュータが加わったか)しかできない…
男でも女でも、それじゃ寂しい。僕もそう思う。
こんなことを言うと、「年寄りはもう」と言って嫌われるらしいけれど、やっぱりね…

初代ジェームスボンドはやっぱり、恰好いい

プレイボーイと言って、すぐ頭に浮かぶのは、映画007の、初代ジェームスボンド。
「ドクター・ノオ」「ゴールドフィンガー」「ロシアより愛をこめて」「…」
字幕だけど、言葉も粋で、外国の映画って、台詞がとても素晴らしい━と見るたびに感心していた。
そして、そういう真似ばかりしていたら、いつのまにか友達から「キザオ」と呼ばれるようになっていた(笑い)
後に「小説家を見つけたら」という、引退直前のション・コネリーを見て思ったのは、
「こういう風に恰好良く齢をとりたいな」だった。

でも、格好よく「年寄りを生きる」って、難しいんだ。だって、お金がいるもん。
そう、70歳を超えて、日銭稼ぎの仕事をしているようでは、とてもとてもだなハハハ
うん、
ここはもう、笑うしかない…
それでも僕は、
「自分の人生を満足している」のである。
最終章は、どういうストーリーになるのか分からないけれど、今は、
「死ぬまで元気で、人生を楽しもう」と、思うのは、思っているのである。

-コラム, フォトエッセイ, 写真エッセイ, 雑記

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

春ですネェー 心ウキウキ 本当に気持ちがいい

あらまー とろけちゃって… これを撮った時には、絵本という発想はなかったから、 一番いいところが、ドーンと真ん中に。 一枚物の写真で見せる時にはそれでいいのだけれど、 本の見開きでとなると、一番見せた …

早春賦、子供の頃に覚えた歌、花を見てつい、歌っちゃったよ

目次 「ネモフィラ」 なんとなく好きだな、この雰囲気 「春は名のみぞ 風の寒さや」 早春賦、子供の頃に覚えた歌、つい歌っちゃったよ… 途中から、歌詞が出てこなくなるんだけどね… 早春賦の賦は漢詩を作る …

もしかして竜巻 赤いのは、夕陽の反射? 怪奇現象にはちがいない

目次 これは最近の写真ではありません 撮ったのは岡山 僕の実家の近く、 子供の頃、夏祭りに来ていた、八幡様という神社の上。 ここで、こういう怪奇現象を何回か見た記憶がある。 今でも鮮明に覚えているのは …

子育て真っ最中のムクドリさん 

目次 もう、遅いんだからお腹空いちゃったよ しようがないでしょう、食べ物、なかなか無いんだから…   エーこれじゃー足りないよぉ すぐまた帰ってくるから、我慢しなさい   そんな会話が聞こえてきそう。 …

白いハイビスカス、沖縄返還前の与論島で見たのが初めてだった

目次 白いハイビスカスの思い出 美しいね。清楚だね。 僕がこの花を初めて見たのは、今から約50年前。 与論島でだった。 沖縄返還前の与論島。 当時は、飛行場はなく、確か、西鹿児島駅から船で、徳之島、沖 …