カメラ コラム 写真エッセイ 撮影テクニック 雑記

求めたのは透明感 意識したのは堂本印象だったのだが… 

投稿日:2020年12月20日 更新日:

冬の光線が作り出す美しさ

冬の低い位置から差し込んでくる光を背面から受けて、クリスタルのように透き通って白く光るパンパスグラスがあまりにも美しい。
「ウン、ここで大事なのは、透明感だよね」
最近覚えた、Pというモードを使ってシャッターをきる。が、思うような結果にはならない。

逆光の撮影は、本当に難しい

やっぱりここはM(マニアル)だな、
そう思って、モードを切り替え、露出
(レンズで呼び込んだ風景を、記録メディアに保存するための、明るさ、暗さのコントロール)
を、ランダムに、変えて、シャッターを切る。
逆光の露出は本当に難しい。
何枚か撮り、モニターを見て、これなら、と思ったのがこの写真。
えらく、手間取ってしまった。
慣れたカメラだと、こういうのがスムースにいくのだが
久々に持ち出している一眼レフ、
こういうところで時間をくってしまうのが気がかりだが、頼まれ仕事では冒険はしないから、マーいいかと、(心の中で)

撮っている最中に意識したのは、日本画家の堂本印象だった。

なぜ、堂本印象、
そうだよね…
実は、もう退いたけど、京都の東寺の教務部長を僕の知り合いがしていた時期があって、
京都に行くたんびに、東寺によって、
堂本印象が描いた襖の部屋を見せてもらっていたの…

襖は四方を囲んでおり、
自然の草むらが、墨一色の水墨で描かれているのだが、
そこに入ると、色がないのに、まるで、カラーの映画を見ているように風が吹き、葉っぱが揺れ、虫たちがいきいきとしてピョンピョン跳ねているよに見えてきて、いつのまにか、自分が草むらを歩いているような、そんな感覚にさせられる絵(部屋)なのである。

それまで、堂本印象という画家の存在すら知らなかったのに、一度見たら、忘れられない人になってしまった。
その部屋の絵、目をつむれば、今でも鮮明に思いだすことができる…
写真の風景を見て、そのことを思い出して、
「よし」と挑戦したのだが…(笑い)
しかし、自分としては、この絵(写真)結構、気に入っているのである。

よし、ここは○○だな

「おつ、この風景いいな」
発見した瞬間に
「よし、ここは、○○のイメージで行こう」
こういう感覚、結構大事で、
そのために、美術館など見て歩いたこともあった。
イメージを作るためには、やっぱり、本物を沢山見ておかなければ…
そう思っての美術館巡りだったが、
知り合いの編集者に話したら、
「それ、今、僕がやっている雑誌でやればいいじゃん」
そう言って、4ページくれて、行きたいと思う個人美術館(個人の記念館)を毎月、取材して歩いたこともあった。
ギャラは安かったが、資料はドンドン買っていいということなので、今から思えば、本当に贅沢な仕事をさせてもらったと感謝しているのである。
時代が良かったんだねぇ、
つくづく、そう思う。

久々の写真三昧

ここ二日程、
こうして写真を撮って三昧していたら、
慣れたせいか、少しは撮影が楽になって来た。
やっぱり、やる時には徹底してやらなければ━ということを、身お持って感じた、そんな気がする。
写真、本当に楽しい。
今さらながら、大学受験に失敗して良かったと、思っているのである、
そう、大学に受かっていたら、写真の世界という選択肢はなかったもの。

 

-カメラ, コラム, 写真エッセイ, 撮影テクニック, 雑記

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

関連記事

なんとも大胆な色の組み合わせだね、でも違和感はない。色って本当に面白ね

普通は考えられないよね、この配色。 でも、こういう場面に出くわして、ハッとして、撮らされてしまったという感じ。 色の研究をしている人、何人かは取材したことはある。が、法則など、難しすぎて、さっぱり分か …

ドーヤ、このコート…ウン、いいよ、とってもいい

シャッター音で会話を楽しむ 「ドウヤ、このコート…」 体をユサユサと揺すって、時折こちらを見ながら、誘ってくるの。 で、シャッターを切ると 「よし、じゃぁ次…」 顔の向きを変えたり、体の向きを変えたり …

OHきまってるねぇ 

オンシジューム君との会話 「OHサングラス 似合ってるぜ」 「ウン これ高かったからねぇ」 「ウソウソ デパートなんか行ったこともないのに」 「ハハ バレたか」 「生まれた時から持っていたんだよね」 …

面白い 都会ならではの風景だね、

ジャンクショップでみつけた堀だし物 この写真、ジャンクショップで見つけたワイドコンバータで撮ったものなんだけど、「いいね」と、自分では思っているのである。 レンズはどこのメーカーのものなのか、それさえ …

久々に電脳文書体ではない、本気の記事を書くことになりそうで、ちょっと緊張している

降ってわいた執筆依頼 突然というか、何の前ぶれもなくというか、名指しで… もちろん。僕の知っている人からの連絡で 「よろしく」と。 喜び 不安 ゆれ動く気持ちの不思議な感覚 ヤッターという気持ちが半分 …