目次
今日は久保雅督です。
「写真はコツでうまくなる」
にお越しいただき、ありがとうございます。
今日のお話は、凝った写真よりも、
素直に撮った写真の方が、
使い道が多いというお話しです。
それでは、始めます。
写真、見せ方、使い方はいろいろ。ピントがあっていればそれでいい。
写真というと、
なぜだか皆さん、1枚(1点〉の写真を見て、上手いとか下手とか、そういう評価します。
その評価、私は、あまり意味がないことだと思っています。
なぜなら写真は、作者の思いとは関係なく、必要によって、いろんな使い方があるわけです。
例えば、販売サイトに出品して、
一回の使用権を譲渡した写真は、
場合によっては、
作者が、意識的にいれた遊び心
(本当は一番見て欲しいところ)が、
掲載された時には、
バッサリなくなっているということもあるわけです。
また、写真は、1点だけではなく、
撮った写真をいろいろ組み合わせ、
その全体を通じて、テーマを浮き彫りさせる
という見せ方もあるのです。
そういう時は、
全部が力作だったら、
かえって見づらくなるし、
訴求力が分散してしまうので、
ある写真を際立たせたい
と思ったら
他の写真は、ゆるやかなものを持ってきて、
目立たせたい写真を、
より目立たせる
という手法を使います。
なので、オヤっと思ったら、とにかく、
素直にパシャリと撮っておけばいいと、
私は思っているのです。
撮っていれば、テーマ(何を撮る)は、自然、浮かび上がってくる
とりあえず、コレクションしておく。
そういう感覚で、
愉しみ(楽み)ながら撮ることをお奨めします。
作家
撮影を引き受けて生業を立てるカメラマンとは、ちょっと違い、
自分の撮りたいものだけを撮って発表している人たちの作品は、
基本的には写真集という形を目指します。
写真集(アルバムも同じ)は、
例えば、100ページの写真集であれば、
100ページ全体で何をいうか(テーマ)
を浮彫させるわけですから、
撮る時に、
こういう写真があったらいいなを、頭に描きながら撮っていきます。
そういうと、
なんだか難しそうと思ってしまいます。が、
花なら花、ネコならネコ、子供の表情なら表情を集中的に撮っていれば、
テーマが自然に浮かび上がってきて、
こういうタイトルのアルバムをつくろう
という閃きが、湧いてくるので、
素直に心の声にしたがって撮ることをお奨めします。
その時々の人の評価は、気にしないで、
自分でいいと思ったものを、コツコツ撮っていく。
そうすれば、
自分にしかできない素晴らしいアルバム
(電子写真集)がつくれます。
電子写真集は、今、いろんなところから、
無料で使えるテンプレート
あらかじめ用意された幾つかのフォーマットに、
写真を入れていけば良いというアプリが出ているので、
自分にはこれがいいというのを見つけて、
挑戦してみてください。
ところで、今の季節(春)
桜が見事に咲いています。
公園の池のほとりに、美しい形の桜が咲いています。
これを撮らない手はないな…
どこから撮るか、
ポジション(カメラディスタンス)を探します。
桜の下には、
その枝ぶりや、花びらの写真
を撮ろうとする人が群がっているので、
ズームをいっぱいに伸ばして
(望遠レンズにして)
人がカットできる、ギリギリのところで櫻を切り取りました。
その時思ったのです。
その時、その場所で、何をどう撮る。そのためにはどうするを考える
こんなに形のいい桜の木があって、
今、撮り時なのに、なんでそれを撮らないで、
枝ぶりやら、
花びらのクローズアップばかり撮っているのだろうと。
枝ぶりや 花のクローズアップも、
確かに良い写真になります。
でも、この美しい桜の姿は二度と見られないかも知れないのです。
もったいないなと思いながら、
私は私の写真を撮って帰ったのですが、
その時、その環境で、何を、どう撮るか
そのためには、どうしたら良いかというのは、
考えた方が良いと思いました。
インスタグラム。加工しすぎの人工的写真が目立つのは残念
最近はスマホなどに
写真の編集アプリが充実しているので、
誰もが、簡単にレタッチ(写真の加工)
ができるようになりました。
多くの人がそれを使っているので、
パット見た目、いい感じに見えるのですが、
加工のやりすぎで、
あまりにも人工的な写真が目立つのは残念です。
明るくして、コントラストを上げれば、
一見、良い写真のようにみえます。が、
デティール(明暗の階調)
がなくなってしまった写真は、やっぱり不自然す。
写真は、できるだけ、
日常生活で見ているような、
自然の色合いがいいと思うので、
加工は、そこそこ─というのがいい
と思いました。
今回は、テクニックというよりも、
風景など、
素直に、いいところを切り取ればよい
というお話しでした。
いかがでしたでしょうか
最後にポイントをまとめておきます。
今日のポイント
- 写真は写そうとする対象物(被写体)を素直にみて、素直に撮る
- 写真の見方、使い方はいろいろ
- 凝ってとった写真は使い道が狭くなる
- 発表の場はいろいろ。アルバム(写真集)を作ろう
- レタッチ(加工)しすぎると不自然な写真になってしまう。
- 写真にはデテx-ル(階調)が大切
最後まで読んでいただきありがとうございました。