基礎知識 機材

簡単に望遠、持っていたいコンバーションレンズ

投稿日:2019年3月28日 更新日:

今日は、久保雅督です。

「写真はコツでうまくなる」
にお越しいただきありがとうございます。

写真を撮っていると、
「もう少し長いレンズ(望遠レンズ)が欲しい」

という場面が多々あります。

でも、コンデジ(コンパクトデジタルカメラ)は、レンズ交換はできません。

大丈夫です。

コンデジにも、コンバーションレンズという、
焦点距離を長くしてくれる
(今ついているレンズの焦点距離を2倍にして望遠効果を高めてくれる)

便利なレンズがあるのです。

レンズの名称は(他の呼び方もあるかも知れません)が、
ここでは、テレコンバーションレンズでいきます。

カメラを買う時の条件の一つに、
このレンズが使えるというのを入れておいた方がいいですね。

写真に慣れてくると、ほとんどの人が欲しくなるレンズです

値段が安価なのと、ある道具(アダプター)
(今ついているレンズをいっぱいに伸ばして、そこにコンバーションレンズをつけても、カメラのレンズがぶつからないようにする空洞の筒)
を着けて、それに、コンバーションレンズを取り付ける
(スクリュー式のねじ込み)
という仕組みになっていて、簡単に取り付けられます。

たったこれだけのことで、
100ミリのレンズが200ミリに、
200ミリのレンズが400ミリになるのですから、重宝します。

しかも、本格的望遠レンズのように重くないし、
コンパクトなので、400ミリを超える超望遠レンズになっても、
手持ちで撮影できるのです。

撮影に行く時、ポケットに入れておけば良いのですから、
持っておきたいですよね。

注コンバーションレンズは2倍だけではなく、
1.4倍などメーカーによっていろいろあるようです。

おまけに、コンバーションレンズは、
明るさ(F値)を変えずに、焦点距離が伸ばせるのも嬉しいですね。
通常、ズームの望遠は、望遠にすると、F値(明るさ)が
少し下がるのですが、
コンバーションレンズには、それがないのです。

このレンズを持っていれば、子供の運動会など、
遠くからでも表情が撮れます。学芸会やピアノ発表会などにも、いいですね。

花など撮る時は、望遠にして、
ぎりぎりまで近づけば、
欲しい花をカチっと捉え、
背景がボケるので、花の姿を浮き彫りさせてくれます。

コンバーションレンズにはワイド(広角)をより広角にするレンズもあります。

残念ながら、私は、
ワイドの方は使ったことがないので、ここでは省きます。

途中ですが、余談の話しを

息抜きのつもりで読んで下さい。

先日、カメラのジャンクショップで遊んでいて、
格好のいい、コンバーショレンズを見つけました。

値段は500円。

ちょっと遠くのものを見るのにいいな。
そう思って、面白半分で買いました。

で、帰ってから、望遠鏡にして遊んでいたのですが、フッと、

今使っているカメラに着けたらいいのでは
という閃きがきて、手で持って試してみました。

なかなか、面白い。クローズアップも結構きく…

ところが、私の使っているカメラとは、メーカーが違うので、
いかにして取り付けるかということで悩んだのですが、

私は、ひとつのフィルターを他のカメラにも着けられるようにと、
フィルター経変換アダプター というのをを使っているのを思い出して、量販店に行って
55ミリと46ミリのフィルター経変換アダプターを探してもらったところ、予感的中で、見事にはまったのです。

アダプターは、すでに持っていて、使い廻しですから、
結論からいうと、
500円で、望遠レンズを一本手に入れたことになるわけです。
安くて、効果的なインスタント望遠レンズ。

悦にいって、いろんな人に言いふらしているのです。

私の写真の愉しみのひとつに、
いかにお金をかけないで、
カメラを気に入ったようにカスタマーズ
(自分にとって、都合の良いカメラに仕上げるか)
というのもあるので、
今回の場合は、撮ること、
そして自分流の道具をつくることの両方で満足させてもらえたのは、ラッキーでした。

上のカメラの写真は、
ジャンクショップで買ってきたコンバーションレンズを、
カメラに装着した状態のものです。

レンズの先端がコンバーションレンズです。
黒い筒がアダプター。

筒の中は、カメラについているズームレンズが出たり引っ込んだりして動きます。

アダプターは結構長いので、
ズームがワイド域に入ると、筒が邪魔をしてケラレ
(写らない部分が)出てくるので、
そこには、注意が必要です。

カメラに慣れ、カメラの仕組みがいろいろ分かってくると、
ジャンクショップに行って、掘り出しものを見つけるというのも、結構楽しい遊びになるので、興味があったら、やってみて下さい。

知り会いの一人に、ジャンクショップに行って、
安いカメラを買ってきて、自分で直して、
そのカメラで写真を撮るのを、趣味にしている人もいます。

コンバーションレンズで、圧縮効果を狙うと面白い

おっと、
ひとつ、大事なことを忘れていました。

コンバーションレンズを使って、
望遠効果を高めれば高めるほど、

望遠レンズの魅力の一つでもある、

圧縮効果
(風景など撮った時、前後の距離感がなくなって、風景がひとつのパターンになる)
が増します。

日常見ている風景とは、ちょっと違った世界。

面白いです。

これは、覚えておいて下さい。

 

動物園など、檻の中の動物を撮る時も、コンバーションレンズは役立ちます。

 

コンバーションレンズをつけて、思いっきり檻に近づけば、

檻はボケて、無くなってしまうのです。

高級カメラを買わなくても、こうしたちょっとした工夫で、思い通りの写真が撮れるというのも、デジタルカメラならではの魅力です。

写真では、こうした遊び心も、結構、大切なことと私は思っているのです。

コンバーションレンズについての説明いかがでしたか。

最後に、今日の話しのポイントをまとめておきます

今日のポイント

  • もうちょっと長いレンズが欲しいと思った時にコンバーションレンズがいい
  • コンバーションレンズは焦点距離を2倍にしてくれる
  • 安価、手軽、超望遠になっても、手持ちで撮影ができる
  • 望遠レンズの魅力のひとつは、距離感の圧縮です

    最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

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