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井戸ポンプ 懐かしいねぇ、といっても、知っているのは団塊世代位までかな
昭和30年、中頃までかなぁ、僕が育った岡山では生活用水は井戸水だったの。
お米を研ぐのも、食器を洗うのも、野菜を洗うのもお風呂の水も、すべて井戸水だったの。
井戸水は夏は冷たくて、冬は暖かい、不思議な水だった。
実家の井戸は、台所の「おくど」の近くにひとつ。それから、庭にひとつあって、子供の頃、夕方になると、庭の井戸からポンプをガチャガチャとやって、二つのブリキのバケツに水を入れ、ヨチヨチ歩きみたいになりながら速足で、数十メートル離れた風呂場に運んで、風呂おけに水を貯めるのが僕の仕事だった。
実家の門は、塀が部屋になっていて、門の片側の部屋がお風呂になっていて、六畳間くらあったかなぁ、そこで談笑できるようになっていて、その奥に大きな五右衛門風呂があって、何回も何回も、お風呂と井戸を往復しながら運んでいたのを思い出した。
そうそう、大きな瓶に、砂とか炭を入れて作ったろ過機装置があって、生活水は一度、ろ過して使っていた記憶がある。
もうひとつ印象として残っている風景に、夏、そこに大きなタライがあって、スイカやキュウリ、トマトやナスが冷やされていて、腹が減ると、トマトを取り出して食べていた記憶がある。
懐かしいねぇ…
この井戸ポンプは豪徳寺だったかなぁ、懐かしくて、つい撮ってしまった。
今やこんな風景めったにみられないものねぇ、
ところが、調べてみると、今も需要があるらしく、「井戸ポンプどこで売っている」とか、「井戸ポンプ幾ら」とか、「井戸ポンプの仕組み」という検索数がかなりある。
買えるところは「楽天市場」「通販」もある「モノタロウ」というのも出ていた。最近は電動式のものが人気らしい。
仕組み、面白そうなので、読んでみた。
原理としては、ストローで、コップからジュースを飲むのと同じ。
コップのジュースをストローで吸うと、ジュースが口に入ってくるのは、実は、ストローの中の空気を吸って真空を作り、大気の圧力を利用してジュースを飲んだということになるらしい。
その真空状態を作るのがポンプの役目とか。
説明が、なかなか難しいので、はしょって言うと、ポンプを押すことによって管の中の空気を外に追い出し、真空状態を作ると、ピストンを上げた時、水がそこに入ってくるという仕組みで、次にまた押すと、水と空気が押し出されるから水が出る、簡単に言えば、そういうことらしい。
井戸 もはや過去のものかと思っていたら、災害に備えての準備で今、注目されているというのだ。
そう言えば、散歩していると
「ここに井戸があります。災害時、お使いください」と書かれた札を時折みかけることがある。
そうだよね、水、大切だものね、コンビニなんか、あっという間に売り切れちゃうもんね、井戸の場所、メモしておく必要がありそうだね。
水はまさに命の水だからね…