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「もぎりきゅうり」何これ
「胡瓜の実、いっぱい出来るんだけど、全部育てると、栄養が足りなくなるから、育てる実だけを残して、後の実は全部、切り取るの。
つまり、間引きされた胡瓜のこと」
もぎり胡瓜は味がこくて美味しいの
テッチャンがそう言うと、店を手伝っている姫が
「これ、味が濃くて凄く美味しいの。だから私はこればかり」
「そう、姫の勧めなら買わないわけにはいかないね」
そう言った時には、すでに僕の頭の中には、写真のような完成図ができていたから、生姜も一緒に買ったのだが、会計をしながら
「もぎりかぁ、懐かしい言葉だなぁ」
と、つぶやいたのを聞いてテッチャンが、
「昭和だなぁ」とすかさず。
もぎり 今の若い人たちには分からないよね
ちょっと説明すると、映画館の入り口で切符を切る女性のことを「もぎりのお姉さん」と言っていたの。
そうだねぇ、昭和40年位まであったのかなぁ…
「テッチャン、その言葉を知っているといううことは、テッチャンも相当古いね」
そういうと、
「たいして変わらないよ。10歳程若いだけだよ」だって(笑い)
その頃見た映画、ちょっと思いだして見た
太陽がいっぱい。アランドロン、ローマの休日、ベンハー 鉄道員、ジェームズ・ボンドの007シリーズなどもそうだったな…
昔の人は、映画の話になるともう夢中で、本当に熱く語ってたよねぇ、
「そうそう、オリエント急行見た見た。ロシアより愛を込めて,良かったワー、あれを見て,オリエント急行乗って見たいと思ったの。そうそう、あの頃はヨーロッパ旅行なんて夢の夢の世界だもの…」
僕はそのオリエント急行に実は乗ってるんだよねぇ、
そう、ワゴンリーの最後のオリエント急行。
それが初めての外国だったから印象に残るよ。
1ドルが360円、成田はなく、羽田が国際空港だった。
今かた約50年前…
「それが言いたくて、ここませ話を引っ張ったな」
はは、バレたか(笑い)
もぎりの胡瓜がなんか、とんでもない方に話がいっちゃったね(笑い)元に戻そう。
胡瓜の醤油漬け、お袋がよく作ってたから、すぐ閃いたの。
決め手は昆布。
お醤油をかけて冷蔵庫で冷やしていると、昆布のネバネバが出てとても美味しくなるの。
僕はこれで、冷たいお茶漬けを食べるのが好きなんだけど、
冷たくて喉越がいいからつい食べ過ぎてね(笑い)
もぎりの胡瓜、姫が言うように、確かに味が濃い。醤油づけ、絶対お勧めです。
調べてみると、生姜はビタミンとミネラルが豊富で抗酸化物質が多く腸の健康にとてもいいらしい。
胡瓜の醤油漬け、生姜が入ることによって味が引き締まって美味しくしてくれるの。
大事なポイント、言い忘れるところだった(笑い)