写真エッセイ 雑記

ハイビスカスの思いで

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今日は久保雅督です。
「撮って書いてワヤでわらえる人生日記」
にお越しいただきありがとうございます。

今日のテーマは、
ハイビスカスの花の思いでです。

南国の花 ハイビスカス

ハイビスカス 美しいですよね。
南国の、明るい華やかな女性を、つい連想してしまいます。

遠い遠い昔の思いで新婚旅行

この花を最初に見たのは、22歳の時。
新婚旅行で行った与論島で見たのが最初だった…

西鹿児島から沖永良部、徳之島を経由しての与論島だったから、もしかしたら沖永良部や徳之島でも見ていたのかも知れない… 
そう、なんせ50年前の記憶だから…

50年前 沖縄はまだ外国だった

その頃は、沖縄はまだ外国で、
(沖縄が日本に復帰したのは、1972年 昭和47年5月15日。私が与論島に行ったのは、1971年の10月だった)

ヒッピーの与論島

本土復帰が秒読み状態という時で、
復帰したら、一番に上陸しようというヒッピーが大勢いて、返還を待っていた。

ヒッピーとは

1960年代後半
アメリカの若者たちの間に生れた文化。
公園や駅のベンチで寝泊まりし
「自然にかえる」ことを主張した。

語源は調子を合せるというジャズ用語の hip
熱中した 魅せられたという意味の hipped 
幸福なという意味の happyがくずれた言葉など、さまざまに解釈されているようだ。

理屈は抜きにして、簡単に言えば
西洋の合理的な考え方を否定し、東洋思想に傾倒していった人々…

ロングヘアーにTシャツ、Gパンに主張を込めて 

特にZEN(禅)等の精神文化に傾倒した若者文化(運動)だった。
そうだった。
ロングヘアーにTシャツ、Gパン
全ての人がそういうスタイルだった。
そのスタイルには
「自由を手に入れよう」という思い、主張が込められていたと解釈している。

説明が長くなった。
元に戻すと、
そういう主義を持った人々が 与論島には随分いて、
返還されたら一番に、クリ船
(板をちょっと削って舟の形にしたもの)
で、沖縄へ上陸しようと、待機していたのだ。

与論島 それ外国?

海の上にお餅を浮かべたような小さな島、与論島から望めば
肉眼で、沖縄の人の姿が確認できる位なのだから…もう、本当に目と鼻の先の距離なのだ。

正直言って私は、元カミから
「与論島に行こう}と言われた時、
「与論島という島」の存在すら知らなかった。
私がそういう状態だから、母親など、
「外国に新婚旅行に行かなくても…」
というような調子で、
私の周辺の人は、その島の存在すらしらなかったのである。

嬉しいと焼酎を持ってきての振る舞い酒 これには困った

この島では、何か嬉しいことがあると、すぐ家の中に駆け込んで、
コップと一升瓶を持ってきて、グイと飲めと。

船を降りた私たちは、
「今日はどこに泊まるか」
と声をかけてきた古老に
「まだ決めてない」というと、
「じゃあ、うちに泊まれ、車も自由に使っていいから」
と誘われて、簡単に値段交渉をしてOKを出すと
どこからか一升瓶と湧泉?という焼酎を持ってきて、
「サー飲め」と。
酒に弱い私は、これには閉口した。

現地語で愛してますというのを教えてくれた娘さんの髪に咲いていたハイビスカス

周囲28キロ。
車で回れば、あっという間に一周できる。
美しい景色の見える観光スポットで、髪の長い
キレイな娘さんに会った。

ニコリと笑って何か話してきたが、さっぱり分からない。
ポカンとしていると、
今いったのは
「ハマカラムーユイ」
(あなたを愛してます)

という、現地の言葉なのだと教えられた。
ついでに
「ヤーナー」
(さようなら)
という言葉も教えてくれた。
あれからもう50年、カミさんは元カミとなり、スッカリ歳をとり、どこから見ても、老人になっているのに、その時の記憶が今も残っているのである。


その娘さんの髪につけられていたのが、ハイビスカスの花だった。

ああ、これだけ言うために、今日は、朝から随分、頭を使った。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

-写真エッセイ, 雑記

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名前:クボッチ

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