コラム フォトエッセイ 写真エッセイ 思いつき 雑記

落ちてなお

投稿日:

目次

 

旬の花は美しいが、落ちてなお艶やかなさがり花

夜に咲いて朝に散るさがり花、その咲き誇った姿は見ることができない。
なぜならここは公園だから、
そう、咲いている時間は門が閉ざされているから、その姿を見ることはできないのだ。

ヘー 落ちてなお咲き誇る花こそ美しい

雨上がりの休日、
気分転換に御苑にいくと、地面に落ちたさがり花が。
しっとりと濡れた地面に、落ちてなお美しいさがり花が心を誘った。

青春 朱夏 白秋 玄冬は人生の四季

色っぽいね、艶やかだね…
命をかけて咲く花…
そうか、若いだけが花(華)じゃないんだ…
心の中で、そんなことを思いながら撮ったのだった。

青春 朱夏 白秋 玄冬は、人生を四季に例えた言葉。

青春とは、25歳くらいまでのこと。
朱夏とは、60歳、白秋は75歳、玄冬はそれ以降…

その説に従えば、この花は、白秋くらいだと思うが、どうしてどうして、まだまだという感じなのである。
一時、
「人生七掛け」
と言われたことがあったが、その説に従えば、70歳は、49歳。
そうかナァーと、つい思ってしまうが…

ゴルフにハンディーがあるように、人生にハンディーがあってもいいのでは

確か大岡昇平氏だったと思う、
エッセイで
「40にして惑わずと孔子は言っているが、孔子も案外偽善者で、あれは、だったらいいなという願望で、私など、なかなか、その境地にはいけそうにない。しかし、ゴルフにハンディーがあるように、人生にハンディーがあってもいいと思う。私など、60になってもなお無理かもしれないから、70になってなお不惑いにならなかったら、幽霊になって出るしかないな…」
と、いうようなことを書いた雑誌を読んだ記憶がある。

ま、しかし、人生は理屈ではない。
だから、せめて花を見て、
「色っぽいな、艶やかだな…」
そんなことを思う(感じる)遊び心くらいは、ずっと持って楽しみたい━と思ったのだった。

 

 

-コラム, フォトエッセイ, 写真エッセイ, 思いつき, 雑記

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

ナマハゲムーン 秋田県で開発されたダリアらしい

目次 ナマハゲムーンというのだそう。 調べて見ると、秋田県で作られたダリアで、平成25年にデビューしたダリアらしい。 「透き通るような、それでいて、目に眩しい黄色が、まるで夜空に浮かぶ満月を思わせる品 …

ヒヨドリ 英語でブルブル、地味な鳥だが、羽を広げると、とても美しいの

目次 ヒヨドリ 英語でbulbul ブルブル 昨年、寒桜の蜜を求めてやってくる、ヒヨドリが、羽を広げて美しさをアピールする姿を沢山撮って、「ブルブルとチェリーブロッサム」という、ファンタジック路線の写 …

カステラに牛乳をかける、たったそれだけで絶品のスイーツに

目次 カステラに牛乳をかけるだけ。たったそれだけで、魔法をかけたように、美味しくなるの 食欲があまりない。そういう時の僕の定番の食べ物がこれ。 昨日は、食欲がないというわけではなかったのだけれど、右の …

紅花羽衣の木に咲く花、その印象は夏の夜空に咲く打ち上げ花火

目次 華やかだが、どことなく憂いがあって、こういう印象、僕は好きだな 調べてみると、この花は冬の花らしい。 そう、撮ったのは温室。 葉っぱにも特徴があるが、見た瞬間、夜空に咲く花火を連想したので、その …

なんとなく日劇でミュージックショーを見ている感じ

目次 かつて、東京、有楽町に「日劇」という名で親しまれた大きな劇場があった。 夕方、ショーが終る頃の時間になると、若い女性がウワーと集まってきていた。 田舎から出てきて、そういうことを知らなかった頃、 …