コラム フォトエッセイ 写真エッセイ 雑記

まるで挿花

投稿日:

目次

華道、生け花、挿花

どれも、花を生けるということなんだけど、
言葉の持つイメージによって、言っていることは同じでも、それぞれ、違う印象になるから面白いね。
僕のイメージでは、
華道は、なんとなく、華やかさを楽しむという感じ。

生け花は、独自の世界、そう、宇宙観というのだろうか、花によって、特別の世界(空間)をそこに創るという感じ。

挿花は、自然に咲いてる花に額縁をつけたという感じ。

もちろん、これは、僕がもつイメージである。

今回、「挿花」をタイトルに使ったのは、そういうイメージがあってのことなのだけど、

はてさて、見る人が果たして、この写真を見て、同じように想像してくれるかどうかというのは分からないから、ちょっとだけ説明をつけたの。
そうなのだ、
写真は、一枚の写真の中かに、何万語にも及ぶ表現を持っているから、読み方の方向性を示すためにタイトルをつけるのだと僕は思っているのである。
言い換えれば、作者の方向性にそって読んでもらいたいからなのだが、ちょっと、おこがましいね(笑い)

写真は読むもの。

そういう言葉を知ったのは、「タイムライフ」のカタログだったと思うが、そこに書かれていた、ライフの編集者の言葉
「あなたの写真を読ませてもらうわね」
というのが、ずっと記憶の淵にあって、
「そうか、写真は読むものなんだ」というのが、概念として僕の細胞にしみついているのである。

「写真を読む」
ルポルタージュ写真を日本に持ち込んだ名取洋之助も確か、「写真の読み方」という本を著している。

アッ これはまるで挿花の世界

レッドジンジャー 公園の中で、この花と遭遇した瞬間、
「アッこれは挿花の世界、これ、素直にとれば、すでに作品」そう思って、撮らされてしまったのである。
しかし、その時感じた物語をここに書けといわれてもね、そこは感じてもらうしかないんだけどね…(笑い)
なんとなく、そんな感じだったのである。
うん、でもね、やっぱり、そうなんだ。
何…

うん、やっぱり写真はムード、雰囲気、アトモスフィアとあらためて思ったの。

そういう意味では、最近の高級機の持つ、ギンギラの写真、あの雰囲気は僕は好きではない。
もしかしたらそれは、そういう高級機の買えない僻み。
イヤ、違う、
やっぱり、見慣れていない、人間の目以上の描写は、リアルを超えて気持ちが悪いと僕は感じるのである。
そう、やっぱり写真に関してはスーパーリアリズムよりも、リアリズム位がちょうどいいと、僕は思っているのである。

 

 

-コラム, フォトエッセイ, 写真エッセイ, 雑記

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

カステラに牛乳をかける、たったそれだけで絶品のスイーツに

目次 カステラに牛乳をかけるだけ。たったそれだけで、魔法をかけたように、美味しくなるの 食欲があまりない。そういう時の僕の定番の食べ物がこれ。 昨日は、食欲がないというわけではなかったのだけれど、右の …

もしかして竜巻 赤いのは、夕陽の反射? 怪奇現象にはちがいない

目次 これは最近の写真ではありません 撮ったのは岡山 僕の実家の近く、 子供の頃、夏祭りに来ていた、八幡様という神社の上。 ここで、こういう怪奇現象を何回か見た記憶がある。 今でも鮮明に覚えているのは …

パイナップルの葉っぱ、情熱的やなぁ、まるでサンバのカーニバル

目次 パイナップルの花?  どう見てもこれは葉っぱ。花はまだ咲いてないよね。 それにしても情熱的やなぁ、まるでリオのカーニバル もの凄い熱狂的なお祭り。 見てるだけで、興奮してくる。 僕が見たのは、シ …

東に鳥と書いてツグミ(鶫)冬に日本にきて春に去っていく渡り鳥、古くは跳馬とも呼ばれていたらしい

目次 ツグミ 名前の由来は、冬、鳴かない、口をつぐむというのでついたネーミングとか。 かつてはカスミ網で大量に捕獲されたそうだが、今は禁鳥で捕獲は許されない。 漢字、なぜ東に鳥「鶫」と書くのか、よく分 …

ダリア ビューティースター

目次 スターはいきなり高い階段から姿を現す 「ビューティースター」という名前のこの花を見た瞬間に思いだしたのが 「スターはいきなり高い階段から姿を現す」という、植村鷹千代氏(美術評論家)の言葉をだった …