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写真を愉しむ 素敵なお嬢さん 君に拾ったバラは似合わない

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バラをン見ると思い出す 華道家 安達曈子さんに聞いたバラのエピソード

華道家 安達曈子さん
何度か取材させていただいたことがある。
今回紹介するエピソードは
「フィットネスジャパン」
(JAマガジン これ、僕がやっていた雑誌社)
という月刊誌で
「花を生ける」という特集を組んだ時のもの

お伺いしたのは、世田谷の給田にあった安達さんのご自宅

お伺いすると、
自宅の舞台に青竹が斜めに立てられていて、
その中間よりもちょっと上に切り込みがあって、
秋の花が見事に生けられていた。
その花は、僕のために活けられたものだった。

その舞台を背にして

安達さんが話してくれたのは
「花を生業とするのだから、世界の花の市場位はみておこうと思って、外国旅行をした」時のお話…

今日のエピソードは、
その旅行で行った、
フランス マルセイユ市場での出来事である。

安達さんはフラフラと市場の中を歩いていた。
すると、バラを満載にしたトラックが入ってきた。
安達さんは道をあけ、
道路の端に身を寄せトラックの通過を待っていた。
トラックはゆっくりと、目の前を通過した。
その時、
ガタンと音がしてトラックが揺れた
後にバラの花が落ちていた…
「落ちたバラなら拾ってもいいだろう」
そう思って拾いあげた瞬間だった。
トラックが止まって若い男性が下りてきた
「怒られるのか」
そう思って緊張していると、
男性はニコリと笑って
「素敵なお嬢さん、君に拾ったバラは似合わない」
そういって、
トラックからバラを一本ぬきだして、プレゼントしてくれたのだと…
いいねぇ…
なんか映画を見ているよう…
そんな話を聞かせてくれたのだった
その後 安達さんは、
舞台を指して、
「今日は久保さんのために、この花を生けました。
幕ノ内のお弁当を用意してます。
コーヒも用意してます。
この花を見ながらゆっくりお弁当を食べ、コーヒーを飲んで
ゆっくりと花を楽しんで行ってください
私がここにいたら邪魔になるので、私は消えます」と

華道家の家元が僕のために活けてくれた花

そしてこの気配り…
凄いおもてなし…
凄い贅沢な話…
恐縮 感動 感激…
バラを見る度に思い出す忘れえぬエピソード…
とっても大事にしているのである…

 

 

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名前:クボッチ

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