discover essei photo

お米が命を繋ぐ時 もう古い写真なんだけど貴重な写真だか時々 おそらく誰も撮ってない写真と思う

投稿日:

目次

貴重な写真だよこれ、
これ撮るのに3シーズンかけたんだから…

そう、
最初の2シーズンは雌しべがどこにあるか分らないから、
撮っても撮っても
「雌しべがない」
そう言われてダメ出しされて、
依頼した人が東京に来て、
僕が撮影している場所にきて
籾を手で割って ここと
それでやっと分って撮れたのだから…

雌しべお米を作っている人ですら知らないんだから

それまでは
お米を作っている農家のおじさんに
「雌しべってどこにあるんですか」と聞いても
「分らん」と、
お米を作っている人ですら知らなかったのだから

この写真が撮れるのは8月の丁度今頃

しかも時間は
晴れた日の午前9時から11時の2時間だけなの
照りつける太陽の中で、
田んぼから上がってくる熱気で汗をぬぐいながら観察していると
いろんな方向から雄しべが雌しべのある方向を目指して迫ってくるの
そうしたら雌しべがスーと籾の扉を開けて…
そしてそれが終ると、
スーッと籾の扉を閉じてしまうの。
今頃の時期
夕暮れ田んぼにいくと、
白い花が風になびいているように見えるのだけれど、
あれは
「兵者共の夢の後」なのである。
この写真を使った
「お米の花の神秘」
電子書籍にはしているのだけれど、
あらたにできるようになったペーパーバックにしようとすると
写真が少なくて柄が出ないの…
ペーパーバックにするには100ページは必要だから…
だけど、
もう一回写真を撮りなおして(撮り足して)という根性はないから時々
こうして忘れないようにしているんだけれど、

写真がだんだん撮れなくなっていくことに恐怖を感じるこの頃

齢をとるということはそういうことなんだね
今やほとんどの写真はスマホだし
写真を撮りにいくこと自体が億劫になりつつあるのだから…
こうなったら体力を温存しながら
時々
「エイ」
と気合をいれて頑張るしかないな…(笑い)
先月までは元気だったのに
8月になって急にガクンと、
暑さのせいもあるかと思うが、
きをつけなければ…ね
そう何事も体力勝負だからね…

-discover, essei, photo

執筆者:


  1. 「うったて」 より:

    久保さん、こんにちは。
    お米のめしべなんて考えたことございませんでした。
    黄色、きらきらして、綺麗。
    田圃もずいぶん減りましたが、あるにはあって、しかしこんな近寄って見たことはないです。

    先日すてきな雲を見つけて、スマートフォンで撮ろうとして、お店の看板が映らないところまで歩いていったら、さっきいいなと思った雲は形を変えておりました。

    手前は最近久保さんを知りましたが、楽しいのでもっともっと拝見・拝読してみたいです。
    どうか、涼みながら、ご健勝であられますように。

comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

写真を愉しむ 古いフイルムの中を旅する 沙漠の風景

静かさも、静寂の域を超えると、恐怖になってしまうのだ
歩け 歩け 歩け…
そして無にになれ…
星を見ながら、月を見ながら…
山の向こうに灯りが見える…
あっちだ、ヨーシと、思わず…
それでも振り替えればロマンチック
大きな真赤な夕陽が忘れられない…

スマホカメラを愉しむ 陶芸家とフラワーデエザイナーと僕… 

目次 心と心で語り合うセッションとても楽しい 2月にここで (Azalea 新宿御苑前 花園通り商店街にある 花屋でギャラリーでワインが楽しめる素敵な空間) 作陶展をする土歩(真田憲成)さんの壁掛けの …

カメラを愉しむ 褄紅蝶 褄は端 なる程 そういうことかと一人で納得 頭の中は左褄

使いこなせれば、
コンピュータ、タブレット、スマホ…
確かに便利はいいのだけれど、
年寄りには不親切とつい思ってしまう…
コンピュータのことなど何も知りませんと、
端から諦めればよかったのに、
なまじ興味を持ったのがいけなかった

スマホカメラを愉しむ なんとなく心惹かれる 冬景色 遠近法の魅力だね 

スタジオでは水平垂直が大事だから
かけだしの頃
4インチ×5インチのカメラを三脚に乗せ、
壁に貼った新聞紙を被写体にして
サッとカメラが真っすぐに立てられる練習をね…
懐かしいねぇ…

スマホで撮影万世橋(秋葉原)手持ちでこれだけ撮れるんだから驚くよ

スマホカメラ、本当に便利がいい。
これだけ撮れれば十分だよねぇ、
使うのは、SNSか、挿絵、ポストカードにするか、プリントでもA3位までなら大丈夫だしねぇ…
こういうのを考えると、写ることが貴重な時代にカメラマンやってて良かったと、今さらながらつくづく思う(笑い)
今日もお節介で、講釈を垂れてしまった。
どうでもいいことだけど、知っているとやっぱりいいと思うから(笑い)