フォトエッセイ

第28回 国際平和美術展に出品したインスタグラム友達の作品「慈心」

投稿日:

目次

国際平和美術展に出品されたインスタグラム友達blossom Taeko 廣野妙子さんの作品「慈心」

インスタグラム見ていたら池袋の東京芸術劇場と書いてあったので、今日、行ってきた。
僕の所からは、丸ノ内線一本で池袋に行けるので、ドア ツードアみたいなもの。
電車の中は涼しいし、人は少ないし、気持ちがいい。

東京芸術劇場は、メトロの階段を上がれば、もう目と鼻の先。

エスカレーターで5階に上がれば、そこが会場、随分広い。
しかし、なかなか見つけることができなくて、係の人にスマホを見せ
「この作品、どこにありますか」と尋ねると
「ああ、これは、一旦ここを出て、丁度この裏にもう一つ会場があるんですが、そこにあります」とすかさず。

書とか工芸は絵とは違う会場になっていたみたい。

フロアーをスタスタと歩いて会場に入ると、あった。
凄く目立つ。
凄い、桜が満開。
しかも、枝ぶりがいい。色もいい…

ウン まてよ、でもこれ紙なんだよねぇ 

幹から花びらから蕾から…その全てが和紙なんだよねぇ…
よくこんなもの作れるよねぇと、改めて驚きながら見させてもらった。

会場で漏れ聞こえてくる話に耳をそばだてると、

この展覧会はこの後、ニューヨークに行くのだとか、凄いね、
廣野さんのSNSだと、その後、この桜、お室の仁和寺(京都)に展示されるのだそう。
確か、昨年の作品は「お買い上げになった」と記憶しているけど。

係の人に、カメラを指さして、

「撮っていいですか」
と尋ねると
「どうぞ」というので撮らさせてもらった。

しかし、廣野さん、写真もうまいから、下手な写真アップできないなと思うと、緊張して脇の下に、ちょっと冷たい汗が…(笑い)

会場を出ると人物を紹介したポスターが貼られていて、なんだろうと思って見ると、この展覧会をするにあたっての功労者が紹介されているのだが、
その一枚目に、「国際平和美術会永久名誉顧問」として、植村鷹千代氏が紹介されていた。

植村先生とは、一泊2日で長野を歩いたことがある。

梓川のほとりのホテルだった。
そこで、芸術についてのいろんな話を聞かせてもらったのが思いだされた。
それだけでも僕はラッキイーだったなと、つくづく思った。

植村先生の展覧会へ向けての言葉

「平和とは単に戦争のない状態ではなく、平和を脅かすあらゆる脅威から人類が解放されてこそ真の平和といえる。それ故、これまで以上に積極的に平和を作り出す努力が必要だ。その意味では、それぞれの感性によって自由にすべてを表現し、メッセージを伝達することができる我々(芸術家)の出来うることはまさに無限であるといえる。こうした中、平和希求のテーマに集まった作家から出展された作品を通じ、より多くの人々に平和の大切さ、命の尊さを考える場として本美術展が開催されることは、芸術文化の発展や平和を推進してゆくうえで大変意義の深いものであり、またこの心を大切にしてゆかねばならない」

なんだか、声まで聞こえてきそうで、感激して読まさせていただいた。
そうか、人は死んでも生きているとは、こういうことかと思うたのだった。
慈しむ心「慈心」
まさにまさにまさに、桜こそ、平和の象徴と僕は思った。

-フォトエッセイ

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

オオムラサキ、日本の国蝶、理由は発見したのが、日本が最初だったから

目次 夏の一時期しか見られない蝶々なのだそう。 蝶々は普通、花の蜜を吸うが、オオムラサキは、榎の樹液を好むらしい。 発見されたのが日本だったということで、日本の国蝶に。 言われてみれば、藍染めの浴衣を …

渡り鳥のジョウビタキ君 まだいたの 早く行かないと暑くなっちゃうよ

目次 渡り鳥のジョウビタキ君 渡り鳥とは、 繁殖する地域と非繁殖期を過ごす地域とが離れていて、毎年決まった季節にその間を往復移動する鳥のこと。 ふつうは、南北方向に移動し 日本で、越冬する鳥は冬鳥。 …

マンテビラ 美しいよね、ここから連想されるのは清楚で素敵な女性の姿

目次   美しいというのは、ただ姿、形がいいということではない 色、形、花の持つ全体の雰囲気から、清楚、優しさ、内面に隠された芯の強さ、包まれた気高さ…そういうものを感じる。 今の時代、こう …

オオフトモモ、レンブ、蓮霧 いろいろ呼び名はあるけれど…

目次 アナザーワールドを楽しむ この果実が木に生っている姿は、キレイでもなんでもなく、ただ珍しいから撮ったのだが、写真にすると、結構いいね。 なんとなく、油絵でよく見る素材、そんな感じ。 なる程、背景 …

東京のパワースポット 東京の秘境 東京の自然、東京の滝

目次 狭いトンネルの向こうにパーと広がったパノラマは、長い瀧のある風景だった。 金剛の瀧  どこから来てどこに行くのか、この地形ができたのがいつ頃か知らないけれど、 絶えることなく流れ続けてきた瀧、自 …