コラム フォトエッセイ 写真エッセイ 雑記

八重咲ピカケ

投稿日:

綺麗な花だねえ、まさに美形。

そう思って眺めている。
清楚で、しっとりと落ち着いて、教養があって華やか…
なんとなく、そんなムード。
いつまで見ていても飽きない。
もう随分、昔のことだけど、友人が、ゴルフ場で、女優の夏目雅子さんに会って、握手を求めたら、応じてくれたと。
「キレイだった。とっても、とっても、とっても…」
そう言ってから
「握手した温もりがね、まだここに残ってんの。だから、この手、洗えないんだよ」
とても、嬉しそうに話していた。
いい歳して、子供みたいなヤツだったな(笑い)
うん、でも、その気持ち分かるよね、男として。

神秘的で美しい白いこの花、八重咲ピカケというのだそう。

タブレットで調べると、ハワイアンレイフラワーというのが出てきた。
ジャスミンの香りがするのだそう。

ピカケは、孔雀という意味のピーコックがハワイ語になって、「ピカケ」になったのだと。
レイでも、この花でつくるレイは高貴なレイに位置づけられ、結婚式にお嫁さんが着けるのだそうだ。
なる程、そうなんだ…

しかし植物って、本当に不思議だよね、四季折々、時期がくれば、キッチリと花を咲かせてくる。

マァ、たまに僕みたいにボケるヤツもいるけれど、気候の不順に関わらず、花を咲かせる。
それを見ていると、やっぱり植物は、宇宙からの信号を受けて、咲いていると、僕は思うのである。
じゃあ、誰がそれをコントロールしているのと言われると、サァーとしか言えないのだが、しかし、花は同時に人間の心もコントロールしていることを考えると、やっぱり、サムシンググレート、神っているのかなぁと、つい思ってしまうのである。

嬉しい時、悲しい時、おめでたい時…花はいろんなシーンで使われる。

一体、人は、いつ頃から、花との関わりを持っているのだろうか?

数年前に青森の三内丸山遺跡に行った時、住居の中にお墓があって、花を手向けている模型があったのを見た記憶があるので、縄文の中期には、そういう風習があったと推測できる。
どうやら、美しいものを愛でる心は、人間の心の本質にあるようだ。

友がみな われよりもえらくみゆる日よ 花を買いきて妻としたしむ

花というと、なぜか、啄木のこの歌が、フッと浮かんでくるのである。

 

 

 

-コラム, フォトエッセイ, 写真エッセイ, 雑記

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

咲き残りたる花にこそ、魅力を感じる。

目次これは、僕の独断と偏見での感覚だが、人生をかいくぐってきて、生活感を感じさせない美しさに魅力を感じるなんて、口じゃ言えないよね「何それ、ただお前の感じている(思っていること)を言ってるの」「独断と …

サイケデリック 随分懐かしい言葉だね、こういうの知っている人も、もう少ないんだろうね

目次サイケデリックこの現象はヒッピーによって起こったものだった「話の特集」という雑誌が当時人気で、サイケをよく取り上げていた。そんな記憶がある。昨日は銀座で知り合いのアーティスト、北原かずこさんの絵を …

デンドロキラム・マグナムという花なんだけど、「マグナム」という名前に反応して

目次ちょっと時期外れかもしれないけれど花の形もお気に入りだが、 「マグナム」という名前にちょっと、反応したの。 植物とはまったく関係ないのだけれど、ちょっとだけ…僕は特にユージンスミスのフォトエッセイ …

オミナエシ 漢字で書くと女郎花、なんでと思って調べてみると、なる程、全く違う意味だった。

目次オミナエシ、漢字で書くと女郎花オミナエシに女郎花という漢字を充てたのは平安時代「女郎」とは、「令嬢のこと」と分かっても、なお払拭できないものがある オミナエシ、漢字で書くと女郎花 「女郎」という言 …

実験、雑文をメドレーでという思いつきを形にしてみる

目次葉っぱの模様も面白いが、木の肌も面白い 葉っぱの模様を見て江戸時代の絵付け師の模様を思い出す育った環境は良かったが‥身体で覚えたものは、身体が勝手に動きだす僕は高級警備員顔剃りはやっぱり、人にして …

広告


 

名前:クボッチ

写真好き トレンドを中心に書いていきます