つれづれ コラム フォトエッセイ 写真エッセイ 雑記

お地蔵さん 

投稿日:2020年12月31日 更新日:

なんとなく、なんとなく、なんとなくで撮らされた写真。

何か、感じたんだろうねぇ…
だけどそれが何なのかよく分からないのだけれど…
でも、こうしてキチンと仕上げすると、OHと思う。
そういう感覚って、一体、何なんだろうね…

「一体、何を言ってんだ、お前、大丈夫か」

「だよね、だって、僕も何を言っているのか、何がいいたいのか分からないのだから(笑い)」
でも、何かがはあるんだ、心の底の底に…
だけど、捕まえられないから困っているのだ…
実はこの写真、
深大寺植物園の裏というか、植物園が休園だったので、あてもなく歩いていて遭遇した風景なんだけど、気になってシャッターをきったの。
写真をじっと見ていると、
「お地蔵さんが行列して、こちらに来ている」
こちらと言うのは、深大寺がある方向で、もう目と鼻の先。
「そうか、お正月だから、来たんだねきっと」
そう考えると、なんとなく納得できる、そのように思うのである。

明日はお正月で新年なのだ。

アラマァー で、調べると、来年は丑年、
エッ ということは、僕は年男。
なんと、6回転、
昔で言えば長寿じゃん。
振り返ってみれば、
いい人生だったと自分では思うが…(まだ終わってはないけど笑い)
「…」

そんなことを考えていたら、賑やかだった、子供の頃の正月が思いだされた。

懐かしいねぇ、12月31日大晦日、そして正月、親戚が皆あつまって、叔父貴の友達などもいっぱい来て、俄かに宴会が始まるの。
こうなると、居間では間に合わなくなるから、座敷の襖をパット開けて大宴会。
歌あり踊りあり、みんな遊び人ばっかり…
そして興がのると爺さん(母の父)も、ズボンを裏返しに履きなおして、日本手ぬぐいでほっかむりをしてどじょうすくいだ。
今思うと、あの腰つき、相当場数を踏んでなければできない踊りだったなと(笑い)…
そして、誰かが、即興で上の句を詠む。
それに対して、用意された紙にそれぞれが下の句をつけ、その下の句を誰が詠んだかを当てっこする、そんな遊びなども記憶に残っている。
だから、正月というのは、楽しいものだという風に思っていたのだけれど、僕が大人になるにつれて、だんだんとそういう遊びがなくなっていった。
なぜなんだろう…

理由はやっぱり、家を支える大黒柱の存在、爺さん、それほどは大きな存在だったと、つくづく思う。

そんなことを思い出しながら、一人部屋に籠って、暇つぶしに、こうしてブログを書いている…
何とも寂しい大晦日だな━と、思うと、懐かしさと寂しさが混同して、涙がポロリと流れてしまった。
父親を早くに亡くして、母親の実家で僕は育ったのだけれど、
「あの家で大きくなって良かった」と、姉に言うと、
「私もそう思う」と。
その家も、平地にするらしい。
淋しいね…
淋しいけれど仕方がないね…
僕たちの家ではないけれど、あの家があったから…という、いろんな思いでのつまった家…
そういうことを意識しながら撮ってまとめた写真エッセイ集、
「ノスタルジックジャーニー」(電子書籍)が年明けには発刊できるという知らせが「まめしば書房」さんから来た。
この本は、僕にとってはかけがえのないもの。
こうして本にしておけば、記録として残るから…
出来上がりを楽しみにしているのである。

-つれづれ, コラム, フォトエッセイ, 写真エッセイ, 雑記

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

婉容(えんよう) で優雅で清々しい水連の花

目次この花 どう表現したらいいんだろう表現とは、 「感じた心模様をストレートに…」「婉容(えんよう) で優雅で清々しい」というのはどうだろうか、 この花 どう表現したらいいんだろう 美しい花をみて「美 …

冬の花 山茶花 お菓子を見ているみたい

目次冬の花 さざんか、美しいね、まるでお菓子をみているみたいこの花を見ると、つい思いだすのが、「さざんかの宿」という歌。小学校1.2年の孫が、どうしてこんな言葉を写真のこの花は、住まいの近くの小さな公 …

熱帯の女王 ヘリコニア・ロストラータ 花言葉は「風変りな人」

部品の寄せ集めのカメラが僕のお気に入りなの
僕が散歩の時に使っているオリンパスのデジカメなんか、基本はオリンパスだけど、レンズの先っちょには、ジャンクショップで買ったヤシカの1,5倍のコンバータや、壊れたレンズから取り出した凸レンズをつけて撮っているの。

おもろい顔、面白い顔ということなんだけど、おもろいは標準語? 

目次おもろい顔マルハチシャノキという木の実なんだけど、ヒョットコの顔に見えたので、一枚、撮らせていただいた本当に「面白い顔」アッ イヤ「オモロイ顔やな」、つい笑いが出るがな…おかめ ひょっとことは お …

ガラスについた水滴がつくり出す幻想の世界

目次外は雨、ガラスについた水滴が…なんとなく幻想的雨、霧、雪、夜、逆光…一般的に悪条件と言われるものが、作品作りには好条件になるああ、詩心があったらなぁ 外は雨、ガラスについた水滴が…なんとなく幻想的 …

広告


 

名前:クボッチ

写真好き トレンドを中心に書いていきます