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写真は、「極美賞」に選ばれた友達の知り合いの作品
台風だから美術館に行ったのではなく、見に行く約束をした日が台風になったのだけれど、忘れられない日となってしまった。
広い会場に飾られた作品は、全国公募の中から選ばれた作品の展示だから、それは、見応えがある。
受賞作は、やっぱり輝いている。
「極美賞」を受賞した「双龍~雲音~」(三宅エミ)さんは、銅版画もやると聞いていたので、絵を見た瞬間
これは「銅で作った作品」かと思う程、金属の感触をえたのだが、よく見ると、やっぱり油。
それにしても凄いね、このタッチ、
双子の龍が生き生きと…
でも、可愛くて愛嬌がある。
中心にフルートが描かれているから、音楽を楽しんでいるのだと思う。が、リズムがあって楽しそう…
係の人に、
「写真撮っていいんですか」
と尋ねると、
「ドウゾ」というので撮らさせてもらった。
展覧会は10月5日まで。
美術館を出ると、風、雨脚は益々激しくなっていて、アッという間に靴の中はビショビショ。
傘も広げると漏斗(ジョウゴ)になるので、少し萎めて、それでも駅まで遠いので、ズボンもビショビシヨ…
やっと駅についたと思ったら、ここはJR。
行きたいのは浅草の「ヨシカミ」(昭和の洋食屋さん)だから銀座線に乗らなければならないのだが、これがまた、遠い。
それでもせっかくここまで来ているんだからという思いで、風と雨の中をまた(笑い)
懐かしいねぇ、ヨシカミ、久しぶりにきた。
ピンクのギンガムチェックのテーブル。古い木造の建物、まさにまさにまさに、昭和の雰囲気が、そして空気が…初めてきた友達(女性)は、その雰囲気に酔っている感じ、
「なんか嬉しくなりますよね」と、その言葉を連発。
壁には有名人のサインがたくさん…
「ここはね、ハヤシライスとカツサンドが有名なんだけど、僕はそれは食べたことはない…」
そんな会話をしながらメニューを選んで、昭和の洋食をいただき、コーヒーを飲んでから
「バッティングセンターへ行ってみるか」と。
「中学時代、僕は野球部、40歳位までは草野球やってたよ」とちょっと自慢。
久し振りにバットを振ったら、やっぱりイメージ通りにはいかないね(笑い)
ゲージに入ると、80キロが凄いスピード。
いくら振ってもボールが通過した後。
ゲームの最後の方になって、やっとカスリ始めた。
2ゲーム目、目が慣れてきたのか、大分当たるようになってきた。
それでも、芯で捉えたのは3発くらい。
カードにまだ残高があるので、もう1ゲーム
振りはよくなって、当たるようにはなったが、途中からバットを振る力がなくなって(笑い)
「なんてったって、72歳だから」と、言い訳、苦笑い…
それでも
「フォームがキレイだし、恰好良かったですよ」と。
ホンマかなぁ(笑い)
その後、日暮里に出て「谷中銀座へ」
台風の日、さすがに人はいない
アップルパイ専門の店があるというのでそこへ。
店員の女性に
「ワザワザ、台風の日を選んでデートしてるの」
「それはいいですね、忘れられないデートになりますよ」と店員の女性。
僕が食べたのは、オーソドックスなアップルパイだったけど、子供の頃、「天満屋」(岡山のデパート)の食堂で食べた、ハイカラなお菓子、アップルパイを思い出してしまった。
アップルパイ 根岸の里の わび住まい(俳句)
この後に
「それにつけても 金の欲しさよ」とつければ短歌になる。
うまいこと考えるもんだね、昔の人は(笑い)