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めったに来ないところだから、ちょっと撮ってみた。
写真のエスパスの前の黄色い銀杏があるところ(画面左下)が、西武新宿駅前の広場。
真ん中に見える大きな道路が靖国通り。
画面中央のRのついたビルのずっと右の方へ行くと、そこは新宿駅(画面には写っていない)で、小田急デパートのある所、そのさらに右に京王デパートがある。
エスパスの裏が、有名な歌舞伎町。
エスパスの向こうの、オレンジの建物の辺りが区役所通りか、
ここが歌舞伎町のメイン通りで、その裏が、ゴールデン街。
かつて、多くの作家が利用していた飲み屋街である。
見慣れない所から見ると、なれた地形でも、つい、あれっと思ってしまう
ほんの10年程前には、庭のような感覚で歩いた街なのに、こうして俯瞰すると、
ここは何処と、写真を見ながら、うろたえてしまった。
しかし、今回は、そんなことは、どうでもいいことで、問題は、なぜ僕がこの、高いところにいるかということなのである。
話すと、大変恥ずかしい話なのだが、しょうがない
3日程前、カメラを首にぶら下げ、リュックに望遠レンズを入れて新宿御苑に行き、池のほとりで、逆光に照らされるいい紅葉を見つけた。
早速、長いレンズにコンバーターを取り付け、それをカメラにセットして、Pモードで撮る。
ところが露出オーバーでどうにもならないから、コマンドボタンを触って露出を下げようとするが、うまくいかない。
可笑しいな…
首をひねりながら、いろいろ触っていると、何がどうなったのか、ファインダーでは見えているのに、シャッターをきると、モニターは真っ暗。
Mモード(マニュアル)に変えてシャッターをきると、写るが真っ青、てっきりカメラが壊れたと、思い込んでしまったの。
修理を覚悟して、ニコンプラザに来たのだけれど
覚悟を決めて修理をするつもりで、エルタワー28階(写真を撮った場所)にあるニコンプラザに行き、状況を説明したところ、女性のスタッフが呼ばれ、僕の応対をしてくれたのである。
「スイッチ入れていいですか」
「どうぞ」と僕
スイッチが入ると、上の長方形の窓に、いろんな情報が出てくる。
それを見るなり、
「電球マークがここについているということは、ホワイトバランスが動いたんですねぇ、とりあえずこれを直しましょう」
言われるままに「WB」(ホワイトバランス)ボタンを押しながら、それをオートに設定する。
作業をやりながら、
「そうなんだ、ライト撮影の設定になっていたから、ラッテンフィルターがかかったんだ」
「エッ ラッテン、そうそう、凄い、ラッテンをご存知なんだ」
「うん、フイルム時代に使っていたからね、ライトを使って撮影する時にブルーーのフィルターで補正していたから…なんだ、そうか、それでブルーの画面になったんだ」
「そうです」
「なんだ、そうだったのか」(笑い)
露出補正ボタン、今まで、そんなの使ったことがなかったから…
Pで撮影した時に、画面が真っ暗になるの、ここの(カメラの右上にある露出補正ボタン、これが、大幅に-になったから)で、このボタンを押しながらコマンドボタンを動かし、0にすると、それで直ります」
「エッ そうなんだ」
「アッ直った」
「良かった、故障じゃなかったんだ」
「良かったですねぇ」
「良かったぁ、覚悟して来たんだけどね」(笑い)
しかし、しかし、しかし…
なんとも恥ずかしい、初歩の初歩の話し…(大笑い)
でも、でも、でも…
覚えれば、なんだのことでも、知らなきゃ、大変なんだ
「Pの撮影、楽ですけど、使ってないとやっぱりね…」
そういって、慰めてくれた。
「そんな状態で、よくプロやってるよねぇ」と大いに反省。
写真は、そのニコンプラザの入っている28階のエレベーターホールからテストで撮ったものなの。
前にも書いたが、僕は、写真は撮るが、メカには滅法弱いのである。
しかし、そのお陰で、Pモードの使い方がマスターできたのだからよしとしなければね(笑い)
これこそまさに「怪我の功名」だな、ハハハ…
結果良ければすべて良し、おおいに結構…