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データが語る「森とうつ病の関係」
知合いが、サイエンス(サイエンス)というのに掲載された気になるデータを送ってくれた。
記事の内容は
「うつ病と街路樹の本数との間にある意外な関係とは?」
レポートは
ドイツのライプツィヒに住む約9800人を対象とした
街路樹に「うつ病の抑止効果」がある可能性があるという調査報告。
レポートに書かれた内容をかいつまんで紹介すると、
ライプツヒ(ドイツ)では、近年、都市部の近代化に伴って、緑地部が減少していおり、それに伴って、「うつ病患者」が増えていることから、「うつ病と森の関係を調査」したらしい。
「うつ病患者」には、「森林浴」がいい
「自然には大きなメリット」があるというもので、
「うつ病患者」には、「森林浴」がいいと推奨しているのである。
報告では、「緑の処方箋」として、森林浴の効果を訴えている。
「一日10分」
たったそれだけ森と触れ合うだけで、「精神状態が改善する」と。
「都市部の近代化に伴って緑地部が年々減ってきていますが、近年では「自然にはざまざまなメリットがある」という研究結果が多数発表されています。薬の代わりに森林浴を推奨する「緑の処方箋」が効果を上げているという報告や、たった1日10分自然とふれあうと精神状態が改善する可能性があるという研究結果も報じられています」
調査したのは、
ドイツ総合生物多様性研究センターのメリッサ・マーセル氏率いる研究チームで、
実験は、街路樹がうつ病に与える影響を測定するというもの。
ドイツ総合生物多様性研究センターのメリッサ・マーセル氏率いる研究チームが行った実験は、街路樹がうつ病に与える影響を測定するというもの。
自宅から100メートル以内に存在する街路樹が多いほど抗うつ剤が処方される可能性が低下すると判明。
「研究チームは『うつ病の度合い』を正確に算出するため、被験者の自己申告という主観に基づく指標ではなく、数量化できる『抗うつ剤の処方量を採用』
被験者が処方された抗うつ剤の量と、被験者が住む地域の街路樹の数や被験者の性別、年齢、体重などを比較するという調査を行った」と。
結果
「ライプツィヒに住む18~79歳の被験者9751人から得られた調査結果を分析したところ、自宅から100メートル以内に存在する街路樹が多いほど抗うつ剤が処方される可能性が低下すると判明。さらに、雇用状況や性別、年齢、体重などのその他の要因よりも、街路樹が抗うつ剤の処方量に与える影響の方が大きいことも分かりました」と。
そして、さらに、
街路樹の抗うつ効果は経済的に不利なグループで特に顕著であることや、100メートルを超えた地点にいくら街路樹が増えようとも抗うつ剤の処方量とはほぼ無関係である点も明らかになった」というのだ。
森林浴、ドンドンやらなければ
僕も、「地球の緑を育てる会」のメンバーとして、中国の沙漠の緑化活動、さらにはアマゾン(ブラジルベレンの宮脇の森」ボルネオの森などいろんな所の森を見て歩き、森づくりをするボランティアの人たちの写真を撮った。
地球の肺と言われるアマゾンの森の減少、ボルネオの森も縮小され、中国では砂漠化がドンドン進んでいる。
調査報告を見るまでもなく、森、緑の大切さは知っていたが、人間の精神にこれほど影響しているのかと、改めて驚かずにはいられない報告だった。
近年のこうした研究により、
自然の中で過ごすことは脳卒中での生存率が上がったり糖尿病のリスクが下がったりといった健康面でのメリットや、幸福度を向上させる効果があると判明しているらしい。