コラム フォトエッセイ 写真エッセイ 雑記

雨 忙しい時はともかくとして、ノンビリ過ごせる時間のある時にはいいよね、この風情

投稿日:

目次

雨…
ノンビリくつろいでいる時にはいいよね、この風景、この風情…

晴れた日には晴れを愉しみ 雨の日には雨を愉しむ

「晴れた日は晴れを愛し 雨の日は雨を愛す」と言ったのは、作家の吉川英治氏。
でも僕は
「晴れた日には晴れを愉しみ 雨の日には雨を愉しむ」という方が好きだな…
愛するという言葉が、どうもピンとこないのである。

天下の大作家の言葉にチュウモンをつけるとは、大胆だな━と言われるかも知れないが、そこはホラ、感性の領域だからどうしようもないよね。
そう、好きかどうかという、主観の問題だから…

 

やっぱり言葉は心に響かなければ…

「晴れた日には晴れを愉しみ 雨の日には雨を愉しむ 今日もよろし 明日もよろし」
何かの本で読んだフレーズだが、こちらの方が、グンと心に沁みてくる。そんな気がするのである。

夜が明ければ、夏の光がサンサンと

金曜日までは梅雨空で、鉛色の厚い雲が全体を覆い、時折雨を降らせていたのだが、夜が明けると一変して、真っ青の夏空、目覚めると、ピカっと華やかな、コントラストの強い光が眩しかった。
「おお、やっとサングラスの季節になったか」と、一人、心の中で呟いて、お気に入りのサングラスを引き出しからとりだす。

自分でいうのもなんだが、僕には、サングラスがよく似合うのだ。

人間の顔って、面白いよね、髪がフサフサとして、肌がピーンと張っていた頃には、帽子とサングラスは僕には似合わなかったのだけれど、髪が真っ白になり、ホウレイ線が深くなると、ベレー帽、 ハンチング、その系統の帽子とレイバンのクラッシックあるいは丸系の眼鏡が似合うようになってきたのである。

時々、それに、ハッカ油を浸み込ませたピーターソンのパイプをくわえたりしているのだが、知り合いが、
「いいよ、似合っててるよ」と言ってくれるので、有頂天になっているのだ。

齢をとると、せめてファッション位は気をつけなければ、話をしてくれる人がいなくなってしまうから…

雨って、風情があって、なかなかいいものなんだ

そんな分けで、ちょっと、郊外まで出かけたら、一瞬雨が…
都合よく、屋根があるところだったので、ベンチに座って、雨に濡れるベンチを眺めることになったのだが、いいねぇ、うん、とってもいい。

実を言うと、雨がいいなんて思ったのは、この時が初めてで、そういう風情に感動している自分に感動したのだった。
そして気がつくと
「雨に壊れたベンチには、愛をささやく歌もない…」と、口ずさんでいたのだった。

写真を撮っていると、いろんな発見があって、本当に楽しい。
カミューの言葉で言えば、シャドーというのだと思うのだが、もう一人の自分と会話することができるので、それがまた、楽しいのである。

 

-コラム, フォトエッセイ, 写真エッセイ, 雑記

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

第28回 国際平和美術展に出品したインスタグラム友達の作品「慈心」

会場で漏れ聞こえてくる話に耳をそばだてると、
この展覧会はこの後、ニューヨークに行くのだとか、凄いね、
廣野さんのSNSだと、その後、この桜、お室の仁和寺(京都)に展示されるのだそう。
確か、昨年の作品は「お買い上げになった」と記憶しているけど。

冷たい白桃のお汁粉、とても美味しい、だって使ってる桃が違うもの。

これ、どうやって食べるの、
「とりあえずお汁粉を一口、食べてみて」
「甘くてあっさりしていて、桃の香りがして、美味しい」
「そうしたら今度は、果肉を一緒に食べてみて」
「オオッ ちょっと酸味のある美味しい桃の味がひと際、美味さを引き出すねぇ」
「ああ、よかった」
「エッツ、だって、こんなに美味しいもの食べたことないもの…」

マステバリア・イグアナ

目次 ゴージャスだけが美しいわけではない シンプルだけど、なんとも色っぽい花だなぁ… 色、形、花の持つ雰囲気、 男心を惹きつける何か、そう、サムシングがある。 こういう女性に出会ったら、僕はもういちこ …

お雑煮    

目次 お雑煮 僕の場合は雑煮(ざつに) 思いつきで、あるものを適当に入れて、今朝つくった。 目がさめると、やっぱり正月、 「長い慣習だから、やっぱりお雑煮食べるか」 そう思って、しめじとホウレンソウを …

美しいねぇ、カワセミ、まさにまさにまさに…いつ見ても感動する

目次 カワセミ 翡翠 本当に美しい。 昨日昼過ぎ、 京王線「つつじが丘」の駅から、野川を目指して歩いていたら、 途中、道路の修復工事をしている所があって、そこに立っている高齢の警備員がカメラを見て、 …