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エッ これ、なんて書いてあるの 川の流れのように ウッソー だってこれ、川が書いた文字だもの
でもこれ、どう見ても文字だよねぇ。川なんだけど。
上空から見ると、川も文字のように見えるんだよねぇ
書 いいよね、シルエットの芸術。
岡山では河田一臼氏が有名なのだけど、その一臼さんが、実家(母の実家)の座敷で書いた、二つ折りの襖が座敷にあって、子供の頃からずっとと見てたから記憶にあるのだけれど、それは素晴らしい書だった。
今、その書は記念館に所蔵されているらしい。
バクザン先生いいよね
僕は「バクザン先生」の愛称で知られる榊莫山氏の「土」とか「母」という字が好きなのだけど、その字を見ていると、温かい土から芽がすっと出て命の息吹を感じるし、母という字は、本当に優しく赤ちゃんを抱いてるようで、感動させられるのである。
芸術っていいよね、体の芯から感動させられる
でも、本当に人を感動させる作品というのは、紙一重のところにあって、なかなか常人ではできないような気がする。
「遊びせんとや生まれけむ」
やっぱり、いろんな経験をして、何が、パット閃いた瞬間に「エイ」これだよね…
一臼氏があの書を書いた時には、お弟子さんが朝からきて、バケツにいっぱいの墨をすり、一臼氏はその間に風呂に入り、酒を飲んで、「よし」と気合を入れる、一気に書き上げたと、祖母から何度もその話を聞かされた。
だから、芸術とは、そんなものというのが、僕にはインプットされているのである。
もしかしたら、これが僕の一番のお気に入りの写真かも
写真は、ボルネオに行く途中に見た、飛行機の窓越しの写真だが、僕にはこの写真、川というよりも、自然が書き上げた書、そのように見えるのである。
いろんな写真を撮ったけれど、もしかしたら、これが一番のお気に入りかもしれない。そう思っているのである。