目次
今日は、久保雅督です。
「写真はコツでうまくなる」
にお越しいただき、ありがとうございます。
今日のお話しは、Mモード
マニュアルモードについての説明です。
それでは始めます。
高齢初心者の人に、Mモード撮影の基礎知識を簡単に説明します
「Mモード(マニュアル)で撮影しようと思うのですが、シャッタースピードと絞りの関係がよく分かりません。カメラは初心者で、なんにもわかっていません」
この人は、カメラ初心者と言いながら、すでにかなりの枚数、写真を撮ってきた人だと思います。
質問から推測して、
今までP(プログラムオート)で撮影していたのでしょう。
Pモードは、撮る人の意思(シャッタースピードなど)が反映されて、後はカメラが状況判断をして、写してくれるモードです。
ところが、カメラに慣れてきて、カメラまかせの撮影ではもの足りなくなって
「自分の意思を反映させよう」と思ったら、
Mモードにすればいい
ということに気がついた
のだと思います。
そうです、
Pモードはとても便利です。
例えば、運動会など、撮影環境がコロコロ変わるところで、動きの速いものを撮影をする時にはプロも皆、その設定を使います。
でも、急いで写真を撮る必要がない時には、
M(マニュアル)の方が面白いし、使い勝ってがいいのです。
デジタルカメラは、
ファインダーまたはモニターで
見えている通りに写ります。
なので、
暗いなと思ったら、シャッタースピードを一段落とす
(60/1秒だったら、30/1秒に、あるいは、絞りを開けて 5、6だったら、4にする)
というように、思い通りの明るさにして撮ればいいので、
Mモードは自分好みの写真が撮れるのです。
簡単に言ってしまいましたが、
質問してきた人は、おそらく、
画面の明るさのコントロールが、
シャッタースピードの調節でも
絞りの調節でも、
同じようにできることを不思議に思って
「一体、どちらでやるべきなのか」
そういうことがが知りたくて質問したのだと思います。
いいところに目をつけたと思います。
というのは、
写真撮影の最も大切な写る仕組み
(画像として、キレイにデーターとして定着させる、仕組み)が、ここに集約されているからです。
そして、
表現の最も大事なことを
絞りとシャッタースピードでコントロール
するからです。
カメラの写るメカニズムを簡単に説明します。
カメラはレンズを通して、
撮影しようと思ったものを、
データーカードに画像として定着させます。
絞りとシャッターは、
レンズを通して入ってくる画像の明るさをコントロールします。
絞りは
幾つかの羽でできていて、
穴の大小で画像の明るさをコントロールする装置です。
業界用語では、「絞りを開ける」「絞りを絞る}といいます。
暗い時には、穴を大きくして(絞りを開けて)写るようにします。
反対に明るすぎる時には、
穴を小さくして(絞りを絞って)キレイに写るようにする機能です。
シャッタースピードは、
シャッターという幕(?)を開いたり閉じたりする装置で、
時間によって、画像の写り具合をコントロールする装置です、
写り方をコントロールするのに、もう一つ感度(ISO)があります。
通常、昼間、公園などに行って写真を撮る時には
感度(ISO)は100にします。
シャッタースピードは125分の1秒、絞りf8位にしておいて、
ファインダー あるいはモニターを見て、
写り具合を確認して、
絞り、あるいはシャッタースピードのダイヤルを動かして、画像の明るさをコントロールします。
これが写真が写る仕組みなのですが、ちょっと難しいですね。
では、こうしましょう。
昼間公園などで撮る時は、
感度(ISO)100
シャッタースピード125/1秒、
絞りf8か11を基準にしておいて
写す時、ファインデアーを覗いいて、あるいはモニターを見て、
シャッタースピードか絞り
どちらかのダイヤルを動かして画像の明るさ調節する。
ここだけを覚えておいて下さい。
ただ面倒なのは、
シャッター速度と絞りは、
明るさのコントロールだけではなくピントの奥行にも影響してくることなのです。
専門用語でこれを被写界深度というのですが、
そこまで一気に行ってしまうと、ますます頭が混乱するので、ここでは、その役割について、ごくごく簡単に触れておきますので、理屈抜きにしてこれは覚えて下さい。
覚えておくことは、
絞りの穴が小さくなると、ピンとの奥行が深く(ピントの合う範囲が長く)なり、
穴が大きくなるにしたがって、ピンとの合う範囲が浅くなるということです。
以上がマニュアル撮影の基本です。
慣れれば、自然に分かることなので、
ここでは、
そういうことができるんだ
ということだけ知っておけばいいと思います。
コンデジカメラは理屈を知らなくても、
モニター画面を見ながら調節できるので、
理屈よりも、慣れで覚えた方がいいと思います
以上がMモード(マニュアル撮影)についての説明でした。
いかがでしたでしょうか?
最後に今日のお話しのポイントをまとえておきます。
今日のまとめ
- 自分の意思を表現するならM(マニュアル)モードで。
- シャッターチャンス優先の時はP(プログラムオート)で
- 絞りは穴の大小によって、レンズから取り込む影像の明るさをコントロールする装置
- シャッタースピードは、シャッター(幕?)が開いている時間のコントロールによって、レンズを通して入ってくる影像の明暗をコントロールする装置
- 絞りとシャッター速度には、レンズを通して入ってくる影像の明るさのコントロール以外に、表現の手段として大事な役割を持っている
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。