基礎知識 撮影テクニック

シャッタースピードと絞りの関係について分かりやすい説明します

投稿日:2019年3月14日 更新日:

今日は、久保雅督です。

「写真はコツでうまくなる」
にお越しいただき、ありがとうございます。

今日のお話しは、Mモード
マニュアルモードについての説明です。

それでは始めます。

高齢初心者の人に、Mモード撮影の基礎知識を簡単に説明します

「Mモード(マニュアル)で撮影しようと思うのですが、シャッタースピードと絞りの関係がよく分かりません。カメラは初心者で、なんにもわかっていません」

この人は、カメラ初心者と言いながら、すでにかなりの枚数、写真を撮ってきた人だと思います。

質問から推測して、

今までP(プログラムオート)で撮影していたのでしょう。

Pモードは、撮る人の意思(シャッタースピードなど)が反映されて、後はカメラが状況判断をして、写してくれるモードです。

ところが、カメラに慣れてきて、カメラまかせの撮影ではもの足りなくなって

「自分の意思を反映させよう」と思ったら、

Mモードにすればいい

ということに気がついた
のだと思います。

そうです
Pモードはとても便利
です。

例えば、運動会など、撮影環境がコロコロ変わるところで、動きの速いものを撮影をする時にはプロも皆、その設定を使います。

でも、急いで写真を撮る必要がない時には、

M(マニュアル)の方が面白いし、使い勝ってがいいのです。

デジタルカメラは、
ファインダーまたはモニターで

見えている通りに写ります。

なので、

暗いなと思ったら、シャッタースピードを一段落とす
(60/1秒だったら、30/1秒に、あるいは、絞りを開けて 5、6だったら、4にする)
というように、思い通りの明るさにして撮ればいいので、

Mモードは自分好みの写真が撮れるのです

簡単に言ってしまいましたが、

質問してきた人は、おそらく、

画面の明るさのコントロールが、

シャッタースピードの調節でも

絞りの調節でも、

同じようにできることを不思議に思って

「一体、どちらでやるべきなのか」

そういうことがが知りたくて質問したのだと思います。

いいところに目をつけたと思います。

というのは、

写真撮影の最も大切な写る仕組み
(画像として、キレイにデーターとして定着させる、仕組み)が、ここに集約されているからです。

そして、

表現の最も大事なことを

絞りとシャッタースピードでコントロール

するからです。

カメラの写るメカニズムを簡単に説明します。

カメラはレンズを通して、

撮影しようと思ったものを、

データーカードに画像として定着させます。

絞りとシャッターは、

レンズを通して入ってくる画像の明るさをコントロールします。

絞りは
幾つかの羽でできていて、

穴の大小で画像の明るさをコントロールする装置です。

業界用語では、「絞りを開ける」「絞りを絞る}といいます。

暗い時には、穴を大きくして(絞りを開けて)写るようにします。

反対に明るすぎる時には、

穴を小さくして(絞りを絞って)キレイに写るようにする機能です。

シャッタースピードは、

シャッターという幕(?)を開いたり閉じたりする装置で、

時間によって、画像の写り具合をコントロールする装置です、

写り方をコントロールするのに、もう一つ感度(ISO)があります。

通常、昼間、公園などに行って写真を撮る時には

感度(ISO)は100にします。

シャッタースピードは125分の1秒絞りf8位にしておいて、

ファインダー あるいはモニターを見て、

写り具合を確認して

絞り、あるいはシャッタースピードのダイヤルを動かして、画像の明るさをコントロールします。

これが写真が写る仕組みなのですが、ちょっと難しいですね。

では、こうしましょう。

昼間公園などで撮る時は

感度(ISO)100

シャッタースピード125/1秒、

絞りf8か11を基準にしておいて

写す時、ファインデアーを覗いいて、あるいはモニターを見て、

シャッタースピードか絞り

どちらかのダイヤルを動かして画像の明るさ調節する。

ここだけを覚えておいて下さい

ただ面倒なのは、

シャッター速度と絞りは、

明るさのコントロールだけではなくピントの奥行にも影響してくることなのです。

専門用語でこれを被写界深度というのですが、

そこまで一気に行ってしまうと、ますます頭が混乱するので、ここでは、その役割について、ごくごく簡単に触れておきますので、理屈抜きにしてこれは覚えて下さい。

覚えておくことは、

絞りの穴が小さくなると、ピンとの奥行が深く(ピントの合う範囲が長く)なり、

穴が大きくなるにしたがって、ピンとの合う範囲が浅くなるということです。

以上がマニュアル撮影の基本です。

慣れれば、自然に分かることなので、

ここでは、

そういうことができるんだ
ということだけ知っておけばいいと思います。

コンデジカメラは理屈を知らなくても、

モニター画面を見ながら調節できるので、

理屈よりも、慣れで覚えた方がいいと思います

以上がMモード(マニュアル撮影)についての説明でした。

いかがでしたでしょうか?

最後に今日のお話しのポイントをまとえておきます。

今日のまとめ

  • 自分の意思を表現するならM(マニュアル)モードで。
  • シャッターチャンス優先の時はP(プログラムオート)で
  • 絞りは穴の大小によって、レンズから取り込む影像の明るさをコントロールする装置
  • シャッタースピードは、シャッター(幕?)が開いている時間のコントロールによって、レンズを通して入ってくる影像の明暗をコントロールする装置
  • 絞りとシャッター速度には、レンズを通して入ってくる影像の明るさのコントロール以外に、表現の手段として大事な役割を持っている

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

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