コラム フォトエッセイ 雑記

いつまで見ていても飽きることがない水の流れ、川のある風景、好きだな

投稿日:

目次

ゆく河の流れは絶えずして…

そういう、出足の部分しか知らないのに、つい言ってしまう。
そうなんだよねぇ、川を眺めていると、
生きてきた人生の諸々を、つい思い浮かべてしまうのである。

「遠くにきたな」と、つくづく感じる。

結果から見て、それは、予想もしてない人生だった。
地図のない旅、まさにそうだった。
薄汚れた、人生というキャンバスに残された色彩や軌跡…
なんの秩序もなく、その時々を思いつきで生きてきたワヤな絵だけど、結構、気に入っている。

ついに、親父の人生の二倍を生きることになる

親父の残した日記帳の最初のページに
「おお、竜骨よ散り砕けよ、嗚呼 われは海にゆかん━アルチュールランボー
引き裂かれた心を持って白紙のキャンバスに望もうとする覚悟。
少々文学的いいまわしになってしまったが、今、私は、再び放浪の旅に出ようとしているのである…」
この書き出しが好きで、記憶の中に残っているのだが、
親父は36歳で死んでいるので、今年で僕は親父の丁度2倍生きたことになる。
ということは、あの日記帳は20代のものか、
叔母の話では、中学の頃、懸賞小説に応募して賞を取ったことで人生を踏み外したと言っていたが、親父は僧侶で、爺さんが高僧だったから恵まれてたと思うけどね。
本当に好き勝手やってるんだもの(笑い)

お父ちゃん、早く死んでてよかったのかもね

先日、姉とも話したんだけど、
「私たちは父親を知らないから、いろんな話を想像して偶像としての父親像をつくっていたけれど、生きていたら、もしかしたら━と考えると、早くに亡くなっていてよかったのかもね(笑)」と、姉
「そうだよね、で、お袋の実家で暮らしてきたのが、環境として良かった、そんな気がするね(笑い)」

やっぱり、現実が正解なんだよね

最初に出した
「フォトジャーナリストへの道」(東京書店)、その後書きに、親父の書き残した一文を紹介して、
「この日記帳を親父と思って僕は生きてきた…」
そんなことを書いたら、
「子供に理想の父親像を残すには、若死にするのがいいらしい。なぜなら永遠に超えることができなくなるから」と。
なる程と、感心したのをよく覚えている。
しかし、しかし、しかし…
実際のところ、どんな親父だったんだろうね…覗いてみたいが、恐い気も。
やっぱりそうだよね、現実が正解なんだよね(笑い)

-コラム, フォトエッセイ, 雑記

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

東に鳥と書いてツグミ(鶫)冬に日本にきて春に去っていく渡り鳥、古くは跳馬とも呼ばれていたらしい

目次 ツグミ 名前の由来は、冬、鳴かない、口をつぐむというのでついたネーミングとか。 かつてはカスミ網で大量に捕獲されたそうだが、今は禁鳥で捕獲は許されない。 漢字、なぜ東に鳥「鶫」と書くのか、よく分 …

スマホカメラ面白いね、便利そうだから、練習してるの

目次 最近、スマホのカメラ練習してるの あることがあって、 どうしてもスマホカメラを覚えなければならなくなって、 それで練習しているのだけれど、 なかなかどうして、面白いね。 直観的写真というか、 若 …

なんとなく、そう、なんとなく魅力的な花、クロホウシ

目次 もう何度も撮ってるんだけど、 見るとやっぱり撮ってしまう。 なんか、惹かれるんだよねこの花。 黒法師 てっきり黒帽子かと思っていたら、お坊さん。   黒魔術師というオカルト集団を連想す …

暖かいですねぇ 春ですねぇ 心が弾みますねぇ だからSPRINGなんだ

目次 春は英語でSPRING バネも英語でSPRING 同じなんだ。 「弾む」ということで一緒なのかなぁ… 花が咲いて チョウチョが飛んで、暖かくて 爽やかな風が吹くと、それだけで気分がよくなって、心 …

猛威を振るう新型コロナ 人間ばかりを対象にしているが、動物は大丈夫なのか

「飼い主と一緒に寝る猫について、感染リスクが特に高いとの結果が出た」という報告が。
この研究は、77世帯の猫48匹、犬54匹に対し、
新型ウイルスの抗体検査を実施。
同時に飼い主から、ペットとの過ごし方について聞いたもの。

結果、猫の約67%と犬の43%が陽性と判定された。
動物シェルターの犬と猫の陽性率は9%、野良猫の陽性率が3%に比べて高率だったとしている。