コラム フォトエッセイ 雑記

武蔵野 なんとなく、そんな雰囲気

投稿日:

目次

漠然としたこの風景、好きだな

武蔵野
実際のところ、何処のことをいっているのかは知らないのだけれど、
その言葉の響きの中になんとなく文学的要素があって、好きなのである。
「武蔵野夫人」とか、独歩の書いた「武蔵野」
そんな作品などがあって、そのように感じているのかも知れないのだが、漠然としたその地名の中に、なにか、想像力を書きたてる、そんな要素が感じられるのである。

雑木林のある風景なのだが、田舎の風景とはちょっと違う都会的な何かを感じさせる自然、なんとなくそんな感じ。

この漠然とした雰囲気を含んだ風景を見ると、「ああ武蔵野」と、みなが一様に言うのは、多くの人が、そのように感じているから━と、僕は思っているのである。
吉祥寺の井之頭公園の中には「小さい秋」が生まれたのはここという立て札があるし、新井薬師の駅の近くだったと思ったけれど、「垣根の垣根の曲がり角」という歌になった家というのがあったりして、感慨を持ってみたことがある。
芦花公園や実篤公園、深代寺周辺の風景…
そういう所に行って、ぼんやりしているのもいいよね、そういう雰囲気の中にいるの、好きなのである。(最近だけどね、こういう感覚になったの)

黄色いミカンが僕を呼び寄せたの

写真は「つつじが丘」(京王線)の駅で見て、アッと思ってトコトコと行って撮ったのだが、
「ああ、武蔵野」と思いながら撮ったのである。
そうなのだ、この風景は、自然の風景なのだけれど、田舎の風景にはない都会的匂いのする自然、
そう、これが僕にとっては「武蔵野」の雰囲気なのである。

-コラム, フォトエッセイ, 雑記

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

ドーヤ、このコート…ウン、いいよ、とってもいい

目次 シャッター音で会話を楽しむ 「ドウヤ、このコート…」 体をユサユサと揺すって、時折こちらを見ながら、誘ってくるの。 で、シャッターを切ると 「よし、じゃぁ次…」 顔の向きを変えたり、体の向きを変 …

黄金の木

目次 凄い、派手、華やか、そして美しい… こういう風景に出会うと、構図がどうのなんて、言ってられないよね、 存在そのものが美しいのだから、ズボっといく、それが一番…だよね。 「なにも足さない、なにも引 …

東京の河 武蔵五日市 駅の近く 

目次 武蔵五日 秋川、数馬への道… よく車で走った。 檜原村 その頃は東京都に残された唯一の村(離島は除いて)と言われていたけれど、今もそうなのかな? 随分とお世話になったインテリ夫婦が 檜原村の数馬 …

公園でスズメとおしゃべり、ハハ、楽しいね

目次 すずめを相手におしゃべりを楽しむ アレッ… みんな、どこに行ったんだよぉ。 冷てぇーなぁ、行くときゃ、ひと声かけてくれりゃいいのに… 困ったなぁ、独りぼっち… 僕、一人で生きていける程、強くない …

絶滅危惧種、エンビセンノウ、いつまでも残したいよね、美しい花

目次 エンビセンノウと言うらしい。 この花を見て線香花火を連想してしまった 線香花火 (ススキにカラ松と言っていた) に似ている。 一旦、この花のようにパッと咲いて、それから少し、チリチリとなって、赤 …