discover essei flower

唐室、道具はその時代の文化の象徴、その物語りを調べるのが楽しい

投稿日:

唐室、深大寺植物園の展示室で、撮ったもの

資料によると(展示品)
土蔵や穴蔵の利用に冬越しの技術、
やっぱりそれでは、何かやっぱり不満があったんだろうねぇ、
18世紀に「唐室」が発明されて、大きく進歩したと。

 

ヘー、これ、発明品なんだ。

ということは、例えば蘭など、冬をいかに乗り切らせるかということにとに、頭を使ったんだね、
で、風を避けるために、あるいは少しでも暖かいところへということで、土蔵や穴蔵などに置いていたのだが、何かいい方法がないかと考えたんだね、
で18世紀、天命の頃(1781~1789)に、四谷の住人、朝比奈という人が工夫して作ったのが写真の唐室で、舶来の植物を栽培するのに用いたのが始まりと。

情報、昔も今も

この唐室が世に知られたのは文化15年(1818)に刊行された、岩崎灌園著の「草木育種」という栽培手引書で、「塘窖ぬりだれの事井図」(むろ あなぐれの事井図)。
そこには、唐室の設置理由、制作、使用方法が以下(平野恵氏による現代語で)次のように書かれていると。

江戸時代の園芸文化が伝わってくる

長いので掻い摘んで紹介する。
我わが国(日本)の北方など、寒いところで、インド、ベトナムなどの暖かい国の植物を育てるには、冬の養生が最も肝要である。
冬はすべて「唐むろ」に入れた方がよい。
唐室を建てるには、北が塞がって、南が開いてる場所がいい。
南側の日陰がなくて、朝から夕方まで日がよくあたるところが望ましい。

使い方

南風が吹いた時は障子を外してはいけない。
寒中、曇りの日も障子を外してはいけない
日中でも急に曇ったら、むしろをかけた方がよい
ネズミが入って草木を食べることがあるので、針金に小さな鈴をつけていけば入ることはない
春の彼岸頃より、丈夫なものからだして清明(陰暦3月、今の4月)ころにはすべて取り出したほうがよい
(出展、平野恵「もんもと人間の文化史152・温室」(法政大学出版局、2010年30~31ページ)

ヘー、凄い、丁寧なハウツーだと感心する。

だって、実践として役立つように書いているもの、概念ばかり書いて、現実(実践)のない今のハウツーとはゼンゼン違うもの…。
写真もそうなんだけど、必要になって道具が作れるようになると、自分の世界が広がってくる。
道具って、やっぱり凄い、
警備の仕事をしてよく分ったのが、僕らにとってはどうでもいいような、木片がとても重要ということ…
そう、重い柱などを仮置きする場合、ロープがすぐにかけられるように木を両端において、隙間をつくっておくの…
生活の知恵だね…
こういうことが分って一人前ということを改めて認識した(笑い)
そういう意味で、道具はまさに文化史そのものなのである

-discover, essei, flower

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

スマホカメラを愉しむ 藤沢駅(神奈川県)で見た懐かしい喫茶店 

藤沢駅(神奈川県)の駅の近くで見つけた
レトロな喫茶店の前に
しばらく佇んで、
そんなことを思い出していたら、
なんだか胸がギュッと詰まって、
目から熱いものが…
一体、
どうやって生きてきたのかねぇ…
それさもおぼろだが、
本当に本当に本当に…である。

筍の簡単料理、鰹出汁の素朴な味なので素朴煮と命名

僕の筍の煮方
深い器に皮ごと入れて
米のとぎ汁とお塩を少々いれて適当にチンしたの
ゆで上がったら水に入れ
冷やして皮を剥いたんだけど
今回の筍は小さかったので包丁を入れないで
再び深い器に入れ
水を適量いれ 
本出汁 (スティック1本)
麺つゆ少々
それにお醤油を入れ花鰹をパサっとかけてチンしただけ
分数…
僕のチンは15分のタイマーが目いっぱいなので、
30分かな(いい加減笑い)
味見すると、
ちょっとエグミが残っていたけれど、
かえってそれが美味しさを後押しした感じで、
皆よろこんでいた

写真を愉しむ なんとなく色っぽいね 姫極楽鳥花 

11月4日土曜日、
なんでもかんでもいいですよと言っていたら、完全なるオーバーブッキング…
昨日はその調整で、
随分と時間を費やしてしまった
暇人なのに、なんでこんなに…
暇人でもやっぱり、スケジュール管理は大切だな、
大いに反省させられた…

玉川上水 西武線東大和市駅から渓谷の方へ 東京にもこんな渓谷が 凄い

かって
「練馬区を歩く」
というルポを6ページのカラーでやったことがある。
(練馬区の昭和30年40年代)

この時の川は千川で
「仙川通りはその名の通り“千川”という川に沿ってできた道路である
千川は玉川上水の水を江戸に運ぶための用水路としてつくられた。
その取水口は青梅街道田無「境橋バス停」付近に復元されていて往時の雰囲気を彷彿させている」
と書いている写真を載せているということは撮りにいったんだね…
余談ながら…
川は本当に面白い
川を知れば歴史観も変わってくるしね…
それにしても断片の情報も問とってておくと貴重な資料だね…(笑い)
改めていい勉強をさせてもらった…
これじゃやっぱり物はすてられないね…(笑い)

写真を愉しむ 紺碧の空 トゥッカーノ は国鳥ではないがブラジの象徴

真夜中んじ起きて、こうしてコンピュータと遊ぶのも、
今では楽しい習慣になってしまった(笑い)

広告


 

名前:クボッチ

写真好き トレンドを中心に書いていきます