カメラ コラム 写真エッセイ 思いつき 雑記

写真が上手いというのと良い写真というのは同義語ではない

投稿日:2020年2月8日 更新日:

目次

時間にゆとりができたので、カメラ持って公園に。

すでに寒桜が満開で、蜜を求めてヒヨドリがいっぱい。
そんなわけで、

今日はひよどり、粘ってみた。

おかげでやっと、
これならという写真が撮れた。

ウーン 
写真って、本当に難しい。

上手い写真の条件は

シャッターチャンス、色 コントラスト デティール…

全体を通して、主題が浮かび上がってくる画面構成、
そして、理屈を超えて、誰がみても素晴らしいを意識するのだけれど、

レベル10を満点として
レベル5を超えるような作品はなかなか撮れない。

じゃあ、どうにか満足という今日の作品は、どの位のレベルと言われると困ってしまうけど、
自分では、6レベル位まで言ったと思っているのだけれど、どうだろだろうか。

雑誌の仕事では上手い写真はいらない。画面がどうあれ、いい写真
(簡単に言えばインパクのある写真)がいるのだ

昔、雑誌社を紹介してもらったり、仕事を廻してもらったりしてお世話になった先輩のカメラマンに言われた言葉で、今も覚えているのが、
「写真は上手いな。でも、いい写真というのと上手いのはイコールではないんだよ。雑誌で仕事をしていくためには、うまい写真はいらない。いい写真が必要なのだ」という言葉。

もとカミに言われた、
「所詮プロの写真なのよね…」
という言葉も、心にグサリときた言葉として、今もしっかりと、記憶のなかに残っている。

そうなのだ。あるレベルに行くと、例えばどこのレストランに行っても味に差異がないように、写真も、例えば風景など撮った場合、プロなら当然そこを撮るよねという所をつい撮ってしまう。しかも同じ長さのレンズでという写真になってしまうのだ。
やっぱり、独自の世界をつくらなければということだったと思う。

「専門学校からはアーチストは育たない」と昔、よく言われた言葉を思い出してしまった。

で、その時思ったのは、
「やぱり、独自の世界をつくらなければ」ということだった。

以来、「感覚に訴える」
それをテーマとしてやっているのだが、未だ…なのである。

表現の世界って、本当に難しい…

-カメラ, コラム, 写真エッセイ, 思いつき, 雑記

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

サイレントナイトを楽しむ

目次 静かに夜は更けてゆく 「オッ 今日はおとなしい舞台設定だね」 「クリスマスってね、毎年、お店が暇なのよ」 「クリスマスだから、賑やかと思っていたら違うんだ」 「だって、この日は、家族でしょ」 「 …

虹 雨あがりの空に見える不思議な現象 心を惹かれるよね、なんとなく

目次 これは、ボルネオの“ムル“というところで撮った写真なんだけどね、山の中で、なんかいいよね… ところで、虹って、なんで虫なの? 調べると、いろいろ出ているが、納得できるものがなかなかない。が、その …

アトリ 花鶏 アツドリ 秋に来て 春に帰っていく渡り鳥に惜別の歌 

目次 花鶏と書いてアトリと読む 秋にシベリアからきて日本で越冬する冬鳥 日本人が最も古くから認識していた鳥らしい。 奈良時代から大群(集団)でやってくる鳥として有名で、「集団の鳥」が「集鳥」となって「 …

極めてシンプル だが、赤と黒という配色がそう思わせるのか、何かを感じる

目次 究極の美しさとは 美とは、突き詰めれば、無駄なものを排除して、極めてシンプルにした形のことか… それとも、シンプルな配色をいうのか… この絵(写真)赤と黒だけの極めて単純なものなのだけど、何かを …

移りゆく秋

目次 風景は生き物、改めてそう思うと、やっぱり感じるものがある 風景は生き物なんだ。 そんなことを言うと、何を今さらと思われるかも知れない。が、この写真を見ていて、そのように思ったのである。 だって、 …