
脚から衰えるというけれど、僕の場合は歯が先だった、
噛む という動作の大切さ、
失ってからわかる噛むという力の素晴らしさ なんんてね
インンプランント(人口歯根)に頼ったのがいけなかった。
新築のうちはいいけれど、
10年もすると老朽化して総くずれ
インンプランントの治療は保険がきかないから、
サッサと見切りをつけて、全部抜いてもらったの。
義歯でも、なんでも噛めるから、普段んの生活には支障はないのだけれど、齧るというのが出来ないんだよね…
リンゴを齧る、トウモロコシを齧る…
それが出来ないのはなんとも寂しいい…
失ってから分かる噛むという行為の素晴らしさ…だよね、
特に奥歯は大事で、
仲の良かった審美歯科の偉い先生だったT先生からは、
「ボケ老人んの90パーセントは奥歯のない人」と聞かされていた。
僕は、この先生に誘われて、
サンパウロでの歯科学会での講演とか、ニューオリンンズの歯科学会の取材に同行しているのである。
その先生曰く、
「歯は単に物を噛むだけではなく、噛むことによって、歯茎を押して
脳への血流を促しているのだと…」
簡単に言えば、
歯茎は脳に血液を送る、ポンプの役割をしているのだ…
義歯でも、その効果は果たせると、だから僕は、今更ながら、歯を大事にしているのだけれど、
残念ながら、齧ることはできないのである。
だから、トウモロコシを見ると、ウーンなのだ…
ガツーンと思いっきり齧ってみたいね、
リンゴ スイカ トウモロコシ…

そんな思いを込めて…