discover essei phone photo

スマホカメラを愉しむ レイシー それは甘くておいしいスゥイーツだった

投稿日:

目次

レイシーを恐々食べて母しのぶ

岡山の実家の隣の家には愛ちゃんというアメリカ帰りのおばぁちゃんとモトさんという爺さんの二人が住んでいた。
庭には綺麗な花がいつも咲いていた
そこに黄色くなった実がぶら下がる植物があって、
「これなに」とお袋に聞いたら
「レイシー」
そう答えてから
「もう少し熟れたら 甘くて美味しいの」と
教えてくれた

レイシー甘くて美味しい果物だった

すると、愛ちゃんが
「これはもうマーボー(僕のこと)にあげるから…」と
それから数日して、
井戸水で冷やして食べたのだけれど、
スプーンで掬って食べると、
甘くてとってもおいしかったの
ところが、
高校を卒業して東京に来ると、
よく似た実が八百屋の店先に
しかしそこに書かれている名前はニガウリ
「レイシーに似ているのだけれど」と思いながらも、
それはそれ、これはこれと思っていたのだが、
もしかしてと思って、
黄色くなるのを待って食べてみたら、まぎれもなくそれは
レイシー(お袋が言っていた)だったの、

ある家の庭先で

先日、ある家にこれがあって、
若いお母さんがそこにいたので、
写真を撮らせてもらい、

そんな話をしたら、
「あら、そうなの、これスイーツなの?…」
そういって、
チョキンとハサミで切って一つくれたの、
うん、とっても美味しかったの、
黄昏時、
その女性の姿にお袋の姿をつい思い出して…
齢をとると、
そんななんでもないことにも涙が出ちゃうの…
故郷は遠きにありて思うもの…
心の中で旅するノスタルジックジャーニー
ニガウリというより、レイシー…
ハイカラなスイーツと僕は思っているのである

-discover, essei, phone, photo

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

写真を愉しむ 君と出会った 君は何か感じるものを持っている、写真撮ろうか

自分の世界に浸ると、本当にたのしい

写真を愉しむ なんとも美しい鳥 翡翠(カワセミ)

翡翠(ヒスイ)
日本ならではの地質が産んだ宝石らしい
そうなんだ…
中国にもあったような気がするけどねぇ…
翡翠 カワセミと読めば鳥
翡翠 ヒスイと読めば宝石
面白いね…
しかし ややこしい(笑い)

萌える緑 なんとなくそんな雰囲気なんだけど そんな言葉(表現)あるのかなぁ

「萌える」
元々、植物が芽を出すという意味で
草花や木などが芽吹くことを指すのだそう。
「日常会話ではあまり使われず、
小説や詩歌、
時候の挨拶などに用いられる文語です」と。
これもハッキリとは分らないが
「萌える緑」
いいのではないの
なんとなく…
そんなイメージの写真
僕はそのように思ったのだけど
どうだろうか

スマホカメラを楽しむ カラスウリのオブゼ 枯れた葉っぱも名脇役

詩人とか俳句とか…
長じた人は、こういうフィーリングから言葉を紡ぎだして
創るんだろうねキット…
しかし、残念ながら僕には無理…
何かが生まれそうな、そんな予感はあるのだけれどね…
でもでもでも、
頭にあれば、三上(文章を考えるのに最も都合がよいという3つの場面 馬上 枕上 厠上)で、パッと出てくることもあるかもね…
待つしかない…

スマホカメラを愉しむ 過去と未来を感じさせる不思議な洞窟

写真って、本当に楽しい…
スマホカメラって本当に楽しい…
写真道というタオの道
機材がシンプルになって、益々楽しくなってきたのである
そう、撮りたいものに心を合わせて、
被写体と、会話しながら撮る撮影は、本当に楽しい