今日は、久保雅督です。
「撮って書いてワヤで笑える人生日記」
にお越しいただきありがとうございます。
今日は映画「新聞記者」(藤井道人監督)を見たので、その感想を書きます。
とっても素晴らしい映画でした。
内容は、政府の内幕を描いたもの。
フィクションとしながらも、テーマは現実の社会問題
フィクションとしながら、内容は、現実に起きた社会問題を取り上げており、
権力とはどういうものなのかにスポットを当て、
上から言ってくる無理難題(不条理)に、
「そんなことをやっちゃ駄目だろう」
と、心の中で思いなががらも、生活
(生きるために 家族を守るために)
背けない、組織の構造を、一人の女性記者(ジム・ウンギョン)が追いかけて、スクープ記事を書くというもの。
だが、そういう記事が表に出ると、権力によって、
「あれは誤報」
というでっち上げの記事で、真実を隠すという卑劣なやりかたが行われているということを描いた映画。
あまりにもリアルで恐くなった
日頃、私たちが関心を持っている闇をテーマに、
リアルに描いているので、とても迫力がある。
私の知り会いもこの映画を見たようで、
「あまりのリアリティに 私たちは、そんな社会で生きているのと思うと、恐くなった」と言っていた。
民主主義は形だけでいいという台詞が強烈
組織を守るためには、人の命など、どうでもいい。
悪事がバレれば、責任を取らせて殺せばいい。
そう、あの担当者は、
例えば キャバクラに通い、良からぬ遊びをしていたというような情報をつくりあげ、リークして(マスコムを使って)、追い詰めるというやりかた…
「民主主義、そんなものは形だけでいいんだ」
映画の中で語られる重要な台詞。
心に突き刺さってきた。
どんな組織の中にも ひとり二人は…
しかし、そういう組織の中の人間にも、
「許せないない問題を黙って見ているわけにはいかない」と、
立ち上がる人もいる。
映画では、その官僚(松坂桃李)が、
「自分の実名を出して、記事の裏付けを」
という約束のもとに、女性記者は、記事を書く。
輪転機が廻る。
新聞が配られる。
やっぱり自分が可愛いか
そして、最後、
「いよいよ実名を明かしての記事になるがOKか」
とい確認を取りに役所に向かう。
官僚は、上司から希望部署への転属を餌に、
告発をやめるよう促され
「約束を撤回するのは恥ではない」
とい言葉を背中で聞きながら、役所を出てきたところの路上で、道路を挟んで、女性記者と対峙・
信号で立ち止まっている女性記者の姿を認めた官僚の口が、
○○○と つぶやく映像が…
ネットで調べると、
「あの言葉 なんていったのという質問」が多く寄せられている。
私はその映像を見て
{やっぱりな」と、判断した。
だって、子供が生まれたばかりだから…
この映画は、東京新聞記者の望月衣塑子さんが書いた本
「新聞記者」(ノンフィクション)を原案にしたサスペンスで、映画の中に、望月衣塑子氏 前川喜平(元文部科学官僚)氏なども登場して解説をという場面もある。
映画は6月28日に全国で公開され、すでに3週間。連日満員で、なかなか切符が買えないという盛況ぶり。
私は、7月15日に行ったが、この日はどの時間帯も満席で、翌 16日の11時25分のチケットでやっと。
個人的な感想として、とても素晴らしい映画だったと思っている。
こういう映画、これからも、どんどん作るべきと思った。
最後まで読んでいただきありがとうございました。