オンシジューム君との会話
「OHサングラス 似合ってるぜ」
「ウン これ高かったからねぇ」
「ウソウソ デパートなんか行ったこともないのに」
「ハハ バレたか」
「生まれた時から持っていたんだよね」
「そう、必要なものは全部揃ってたの」
「そうなんだ いいね」
「そうかい」
「だって、働かなくたって 遊んでりゃいいんだから」
働くって、何
「働くということがどういうことか、オイラにはそれが分からないんだよ」
「いいね、そういうセリフ言ってみたいよ」
「エッ オジサンも働いてるの」
「そう、働かなきゃ食えないからね」
「食うって何」
「君たちが飲んでる水と一緒」
「そりゃ大切だね、ないと生きていけない」
「そうなんだ、君たちはじっとしてて水が貰えるけれど、人間はね、働いて、物と換えられる切符をもらうの、それで、食料というものと換えて食べているの」
人間の世界って、難しいんだ
「フーン 難しいんだね」
「でも、いっぱい働けば、いっぱいもらえるじゃん」
「そうなんだけどさ、年を取ると、働けるところがないんだよ」
「じゃー大変じゃん」
「そうなんだよ」
「でもおじさんは働いてんでしょう」
「そう、週に4日ね」
働くって楽しいの
「はじめはイヤだったけど、だんだんと、いいなと思うようになってきたよ、でも、それだけでは充実感というのがないから、来年から、元々やってたカメラの仕事をしようかと思って、今準備しているところなの」
「へー そうなんだ」
「ウーン オイラも何かやりたいな」
「やってるじゃないか、これからどこかに行くんだろう」
「ははは、恰好だけ、こうしていると、みんなが楽しんでくれるから」
「そうなんだ、でも決まってるよ、そのスタイル…」
「そう、ありがとう、自分では、どんなファッションになっているのか分かってないいだけどね」
「いいんだよ、みんなが喜んでくれれば…」
オンシジューム君と、長々と立ち話をしてしまった
ぼくには、このオンシジューム君、ロックンローラのように見えたので写真を撮らせてもらったのだけれど、会話は別の方向に流れてしまったね。
ハハハ、それもまたよしだよね、ハハハ… 今日は仕事、
広島から荷物が来るので、早く帰って受け取らなければ…なのである。