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写真を愉しむパンタナールの月の思い出

投稿日:

それはまさに奇跡だった。

パンタナールを離れる日の直前の一瞬だけ、月が顔をのぞかせてくれ
写真を撮ると、また雲の中に隠れてしまったのだ
今だに信じがたいその現象
以来僕は
「信念の力」
というものを信じているのである。
思い込み 
それによって、
奇跡の扉をいくつも開いてきた僕は、
「信念の力」を信じているのだ…
だって、この写真

そう、
この写真がなかったら、
野生の大自然「パンタナールへ」(愛育社)という本は生まれなかったのだから…

今から思えば こんな遠くによく行ったと思うよ

しかし、
ここに行ったのは、
僕の意思ではなかった。
なぜそうなったのかは知らないけれど、
何か大きな力に引っ張られて、
行かざるを得なくなっ行ったので、
僕は運命に導かれたと思っているのである。

ことの発端は沙漠
中国の沙漠の視察旅行に誘われていったこと。
そこで植物学者の宮脇昭(横浜国大名誉教授故人)と会い、
先生の使っていたカメラ(ハッセルブラッド)を頂くことになり、
横浜の事務所に先生を訪ね、
カメラを頂いた瞬間に
「アマゾンに行こう」と誘われて…
そうしたら、
パンタナールという湿原があることがわかり、
ブラジルにいる友人に連絡をとったら、
パンタナールの近くに日本人ガイドがいると言って紹介されて流れにそって行ってきたというのが、真相で、
そこには、
僕の意思など何にもなかったのである。
だから、僕は、
流れに沿ってただ行って写真を撮っただけなのだが、
後になって考えて、
それが僕の人生にとって、得難いポイントになっていることに気がついたのだが、

あれはいったい何だったんだろうねぇ…
なぜなんだろうねぇ…

と今もって、考えているのである…
運勢というのか運命というのか、
なぜ僕がアマゾンに、
そしてなぜパンタナールにと、
今だにそれが分からないのである…
もしかして、
これを称してボヘミアンというのかもしれないけれど、
そういう意味では僕の人生はまさにデラシネ…
流れに沿っていきてきただけという変な奴なのである…
そんなことを思っていると、
人生って、楽しいなとつい思ってしまうのである…
今日も愉し
明日も愉し

11月30日が城明け渡しの日

秋は引っ越しシーズンだからと人から言われ、
ちょっと焦り始めている僕なのである

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